2019.5.30 東高根森林公園 徹底散策
2019.5.30 晴
今日は川崎市宮前区にある 県立東高根森林公園 に行ってきました。
ここを訪れるのは3回目ですが、一周するのは初めてです。
今日も家から歩いて行きます。
府中街道から川崎駅方面に向い、東名高速道路高架手前の「あじさい寺入口」信号を右折して坂を上っていきます。
東高根森林公園概要
この公園は、川崎市のほぼ中央部に位置し、東名高速道路と市営緑ヶ丘霊園に隣接した場所にあります。現在、古代芝生広場になっている場所は、昭和40年代の住宅地の開発により、弥生時代から古墳時代にかけて営まれた竪穴住居跡が発見され、また、周囲のシラカシ林(推定樹齢150~200年)が、学術上非常に価値の高い植物群落であることが判明しました。そこで県では、これら集落跡とシラカシ林を文化財として保護するため、昭和46年12月、史跡及び天然記念物に指定する一方、これら文化財を含む周囲を一体として県立都市公園として整備することになり、昭和48年度から工事に着手しました。今では、この豊かな自然をより身近に感じることができるようにと、東高根森林フォーラムの方々による自然観察会が行われています。
【文化財】県指定史跡「東高根遺跡」(1.3ヘクタール)
【県指定天然記念物】「東高根のシラカシ林」(2.9ヘクタール)
東高根森林公園マップ
東名高速道路の上にかかる下原橋:マップの左上です
下原橋の上から見た東名高速道路東京方面
東高根森林公園北口:下原橋を渡って突当りを左折してすぐのところです
北口を入った正面にある総合案内図
子供広場:北口から南へ進むと左側にあります
子供広場を過ぎると住宅地の脇を通ります
マップ❼古代植物園:右に入っていきます
古代植物園について
❼古代植物園
縄文時代から平安時代の衣、食、住にかかわってきた主な植物84種が見られます。この古代植物園は食料、衣料、染料、建物、薬、木製品、親しまれた植物の7つの部門に分類して、それぞれに代表的植物を植栽しています。日本文化と植物のかかわりあいについてご覧ください。
衣料に用いた植物:フジ、コウゾ、カシノキ、クズ、シナノキ、アサ、カラムシ
染料に用いた植物:赤(アカネ、ベニバナ)、黄(カリヤス、ヤマハゼ、キハダ)、青(アイ、ヤマアイ)、紫(ムラサキ)
薬に用いた植物:キキョウ、クララ、クコ、オクラ、シダ、シャクヤク、シャノヒゲ、アミカサユリ
建物に用いた植物:スギ、マツ、ヒノキ、モミ、ケヤキ、ツガ
隣接する 川崎市立東高根森林公園
秋の七草:ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ
春の七草:セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、タビラコ、カブ、ダイコン
花木広場方面へ行く途中
花木広場方面へ
マップ❸花木広場の見晴台:藤棚の前の階段を下りていきます
❸花木広場
沢沿いの道を進んでいくと広くなった所があります。花木の植え込みの先へと進んでいくと石段があり、その上には東屋が、更にその上に藤棚のある見晴台があります。
ピクニック広場方面に向います
見晴台方面を振返って見たところです
ケヤキ広場方面に直進します
この階段を上っていきます
結構急な階段です
ピクニック広場に出てきました
マップ❿クヌギ・コナラ林
クヌギやコナラが主体の雑木林には、年間約50種類もの野鳥が集まり、高木層、低木層、草木層など、さまざまな植物を見ることができます。
木の階段が延々と続きます
マップ❽ユリ園:階段の途中にあります
❽ユリ園
夏になると多品種のユリは勿論の事、様々な野草(タチツボスミレ、アズマイチゲ、ニリンソウ他)が見られますので一度探索してみてはいかがでしょうか 。
ユリ園説明板
東高根森林公園南口:バス道路です
駐車場:台数 86台、8:30~19:00
平日無料、有料日:3月1日~11月30日の土・日・祝 普通車560円、二輪車120円
マップ⓫パークセンター:中へ入ってみます
⓫パークセンター
公園利用者へのサービス提供や情報を発信する拠点として、また、環境教育や交流の拠点となります。ぜひ、気軽にお立ち寄りください。利用時間:午前9時~午後5時
古代の火おこし道具
バス時刻表:長尾コミュニティバスあじさい号は森林公園前北口バス停を経由しています
「武蔵溝ノ口駅」「溝の口駅」から
JR南武線「武蔵溝ノ口駅」、田園都市線「溝の口駅」南口より、川崎市営バス2番のりば(溝15・16系統)、3番のりば(溝10・11・17・18・19系統)に乗車いただき「森林公園前」で下車してください。バス進行方向に約200メートル先(徒歩約3分)の右側となります。
「向ヶ丘遊園駅」から
小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より、川崎市営バスでは(溝19系統 溝口駅南口行き)に乗車いただき「森林公園前」で下車してください。徒歩約3分となります。
東急バスでは(向01梶が谷駅行き)に乗車いただき「神木本町」で下車、徒歩約20分となります。
「登戸駅」から
JR南武線、小田急線「登戸駅」より川崎市営バス(登05・06)に乗車いただき「神木本町」で下車してください。徒歩約20分となります。
南口入口
出会いの広場:南口から入ってすぐ右側にあります
ケヤキ広場方面を見たところ
二股の道を右へ曲りました:小川が流れています
マップ❹ケヤキ広場:小川の向うに見えました
❹ケヤキ広場
春になると清流沿いに梅やサンシュユの木が花開き、一面紅白と黄に染まり、来園者の目を楽しませてくれます。
鴨が泳いでいます
マップ❻湿性植物園
❻湿生植物園
湿田の上に伸びる木製デッキは格好の散歩道になっており、そこでは湿生植物(ツリフネソウ、ミゾソバ、コガマ、オモダカ等)が観賞できます。木道を歩いて行くと小さな田んぼに出あいます。また、春の訪れと共にレンゲやナズナの咲く湿田の脇を流れる小川で 泳ぐ魚も見られます。湿生植物園は、弥生時代の水田跡と自然水を利用した湿田で、7,000平方メートルに稲作田ゾーン、湿生花園ゾーン、湿生樹林ゾーン、湿生野草ゾーン、梅林ゾーンの5つに区分しています。
湿性植物園案内図
稲作の過程とここで見られる草花たち
木道が続きます
マップ❺自然観察広場に入ってきました
❺自然観察広場
木道を少し進んでいくと、樹林に囲まれた広場があります。テーブルやベンチもあり、ひと休みするのにいい所です。
ここの池にも鴨がいました
ここで見られる野鳥たち
スロープを上っていきます
先ほどの子供広場に出ました
中央部にある古代芝生広場に向います
マップ❷東高根遺跡説明板
❷東高根遺跡
古代芝生広場には弥生時代後期(3世紀頃)から古墳時代後期(6世紀頃)にかけて営まれた集落が埋蔵されています。この遺跡は昭和40年代の住宅地の開発によって発見されました。その後の調査では約60軒の竪穴住居跡が確認され、広場全域では約100~150軒の竪穴住居跡があると推定されています。神奈川県はこの貴重な遺跡とその周囲に広がるシラカシ林を保護するために、昭和46年12月、東高根遺跡を神奈川県指定史跡に、東高根のシラカシ林を県指定天然記念物に指定しました。
ふるさとの森・シラカシ林
マップ❶古代芝生広場
❶古代芝生広場
溝の口の街道筋を人々が行き交うはるか以前から、この地には人が住み着いていました。森林公園の頂上には「古代芝生広場」と呼ばれる一角があり、子供たちの走り回るその地下に弥生時代から古墳時代の遺跡が眠っています。
この~木、何の木!
湿性植物園へ抜ける道
マップ❾シラカシ林
シラカシ林に囲まれた高台は、県指定史跡「東高根遺跡」であり、弥生時代後期から古墳時代後期にかけての集落跡がねむっています。古代人はこの高台に住み、周囲のシラカシで農機具を作って耕作していたようです。しかし、関東地方の台地や丘陵を広く覆っていたシラカシ林が、近年の開発などで姿を消しつつあります。しかし、この公園には自然林に近い形で奇跡的に残されています。樹齢 150年から 200年になるものもあり、県指定天然記念物になっています。
長~い木段が湿性植物園まで続いています
反対から見た何の木
古代芝生広場を一周して出口へ向います
北口からで出て下原橋を渡ります:東名高速道路町田方面
府中街道経由で帰りました
2019.5.30 東高根森林公園 の感想
この公園に来たのは何年ぶりかです。平日の午後にもかかわらず小さな子供を連れた人、年とった二人連れなどかなり人が出ていました。駐車場には老人ホームのマイクロバスが何台か停まっており、お年寄りがベンチなどで休んでいる姿を多く見かけました。
神奈川県には27の県立都市公園がありますが、川崎市では唯一ここだけです。川崎にもこのような自然を感じる施設があるのだと、改めて感じました。
以上です。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。