mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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2019.9.26 新宿御苑周辺の緑と歴史を求めて 小田急沿線 自然ふれあい歩道1-01

2019.9.26 晴 新宿駅~南新宿駅コース 5.3km 
ルート: 新宿駅~新宿御苑散策路~太宗寺~四谷大木戸門跡・ 玉川上水水番所跡~多武峯内藤神社~鉛筆の碑~鳩森八幡神社~国立能楽堂~南新宿駅


関東ふれあいの道が一段落したので、次に何をしようかと考えていました。
そこで思い出したのが「小田急沿線 自然ふれあい歩道」です。
10年ほど前30コースほど回ったことがありますが、同じ「ふれあい」がついているこのコースを再度歩いてみることにしました。今度は70コース全コースを目指します。



小田急沿線 自然ふれあい歩道
豊かな自然に恵まれている小田急沿線には、身近にありながらあまり知られていない魅力的な自然資源や文化財が数多く点在しており、小田急線の駅を起・終点にし、これらの見どころを気軽に楽しんでいただくための散歩道「小田急沿線 自然ふれあい歩道」を70コース選定しています。その中には、富士山が展望できるコースも多々あり、四季折々の姿が楽しめます。


エリア別にみると
1.新宿駅~向ヶ丘遊園駅         16コース
2.読売ランド前駅~本厚木駅  15コース
3.五月台駅~唐木田駅             9コース
4.東林間駅~片瀬江ノ島駅      15コース
5.愛甲石田~小田原駅             15コース
   合計                                      70コース
となっています。


まずは新宿を起点とするコースから始めます。


1-01 新宿駅~南新宿駅コース 新宿御苑周辺の緑と歴史を求めて
新宿駅~南新宿駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースは、信州高遠藩内藤家の江戸屋敷跡地の一部が、その後改造され庭園となって誕生した新宿御苑とその周辺の歴史ある寺社や、四季を訪ねます。かつてこの周辺は、甲州街道、青梅街道、鎌倉街道が交差する要衝の地であるとともに、江戸庶民に命の水を供給した玉川上水道整備の歴史の跡でもあります。この地は江戸四宿の一つ内藤新宿と呼び称され、五街道の一つ甲州街道の宿場町として繁栄してきました。また、内藤新宿は新宿追分けとも呼ばれ、内藤家菩提寺である大宗寺門前が成木街道(青梅街道)と甲州街道の分岐点となっていました。甲州街道は軍事的意味合いが強く、江戸城有事の際、将軍の退路、西国大名の抑えの役割を担っていました。小仏峠の関所、八王子の千人同心、四谷の大木戸はいずれも軍事的な必要性で設置されたものですが、江戸幕府泰平の世になった1792年には大木戸は撤去されました。現代も繁栄を続けるこの地は、新宿御苑の広大な緑地が江戸時代の武家社会の繁栄を垣間見せる地でもあります。


コースマップ

9:11  新宿駅南口:1-01コーススタートしました


甲州街道を横切り甲州街道改札方面へ向います


JR新宿ミライナタワー施設案内(4Fには高速バス・空港バスターミナル)


バスターミナルに入るバス


新宿4丁目交差点


9:24  天龍寺:コースマップにあったので寄り道しました


9:28  雷電稲荷神社


9:30  都立新宿高校


9:33  新宿御苑入口


新宿御苑インフォメーションセンター


中に入ってみました


9:37  ①新宿御苑散策路

御苑内北側に、全長約500mの散策路があります。歩道沿いの植物は、武蔵野の森の林床をイメージして四季折々の草花が楽しめるよう植栽されています。園内での酒類は持込禁止、遊具類は使用禁止となっています。 利用時間:9:00~16:30


玉川上水・内藤新宿分水散歩道


区では、玉川上水の歴史的価値を次世代に継承していくため、「玉川上水・内藤新宿分水散歩道」をかつての流れに沿って、新宿御苑散策路に整備しました。平成21年度から23年度にかけ整備を行い、全区間(全長540m)が平成24年3月に完成しました。


旧新宿門前の巨木


9:48  旧新宿門を出て太宗寺に向います


9:51  ②太宗(たいそう)寺

浄土宗の寺院で、信州高遠藩内藤家の菩提寺となっています。内藤家四代目、正勝が初めて太宗寺に埋葬され、以後歴代の墓所となっています。江戸庶民に親しまれた銅造地蔵菩薩坐像や閻魔像、塩かけ地蔵など、当時の面影を残す多数の文化財が安置されています。

太宗寺 | 一般社団法人新宿観光振興協会
正式には、『霞関山本覚院太宗寺』という浄土宗の寺院。僧・太宗が開いた草庵『太宗庵』が前身で、慶長元年(1596年)頃にさかのぼります。内藤家五代目の正勝が寛永6年(1629年)に没し、太宗寺へ埋葬され、以後歴代の墓所になりました。


銅造地蔵菩薩坐像


閻魔堂


不動堂


9:58  旧新宿門に戻ってきました


植栽されている植物の一例


玉川上水・内藤新宿分水散歩道が続きます


10:04  新宿御苑大木戸門


10:08  ③四谷大木戸門跡・ 玉川上水水番所跡

江戸庶民の飲料水、武蔵野台地の新田開発に利用された玉川上水は、この場所に設けられた水番所で水量調整された後、大木戸門から地下に潜り江戸市中に石樋・木樋などの水道管で配水されていました。


四谷4丁目交差点


この細い道を進みます


10:23  ④多武峯(とおのみね)内藤神社

この神社は、江戸初期、内藤清成が屋敷内の地(新宿御苑内)に家祖である藤原鎌足公を祭り、内藤神社を草創したことに始まります。本殿のほかに、駿馬(しゅんめ)の伝説がある駿馬塚と白馬堂があります。


多武峯内藤神社本殿


駿馬塚


多武峯内藤神社の境内にあると思われる鉛筆の碑がなかなか見つかりません
行ったり来たり3回ほど回っても分らなかったのですが、1本裏の柵の中にありました。
背が低いうえに隣の説明板に鉛筆の碑という文言がなかったため、気が付きませんでした。


10:36  ⑤鉛筆の碑

日本での鉛筆発祥の地がこの場所です。眞崎鉛筆製造所が(現・三菱鉛筆株式会社)、玉川上水の分水である渋谷川の水を利用した水車を動力源として、鉛筆の製造をこの地で30年行っていました。


10:41  新宿御苑正門:ここからは入れません


ここから渋谷区:中央線・総武線のガードをくぐります



ガードを越えたところです


東京体育館の裏を通ります


反対側は建設中の国立競技場です


10:54  観音橋交差点を右折します


観音坂碑


10:58  ⑥鳩森(はとのもり)八幡神社

860年に慈覚大師が、村民の懇請によって神功皇后・応神天皇・春日明神などの御尊像をつくり添え、正八幡宮として崇敬し奉ったと伝えられます。境内には、立派なイチョウのほか富士塚や能楽殿、将棋堂などがあります。

八幡神社(鳩森八幡神社)は、御祭神に応神天皇・神功皇后をお祀りし、千駄ヶ谷一帯の総鎮守として村民の崇敬を受けた神社です。 境内には都の有形民俗文化財指定の築山富士があり、樹木は区の保存林に指定されています。 初宮詣(お宮参り)・七五三・合格祈願・成人式・結婚式・安産祈願等、各種ご祈祷承っています。


鳩森八幡神社社殿

弘化2年(1845)に上棟した欅造りの荘厳な社殿では、不幸にして昭和20年、戦災により消失してしまった。戦後昭和23年より数度の復興事業を重ね、昭和56年末に完成したが、平成2年の御大典を記念して、昔日の姿に復元すべく建設工事を行い、平成5年6月竣工。51.8坪の総欅造り。また戦前の幣殿、拝殿の天井に絵が描かれていたことにならい、108点の草花、暮らしの中の道具をテーマにした天井画が描かれている。


千駄ヶ谷の富士塚

寛政元年(1789)の築造と言われ、円墳形に土を盛り上げ、富士山の溶岩は頂上近くのみ配されています。頂上に至る登山道は自然岩を用いた階段となっており、山腹にはクマザサも植えられています。山裾の御影石の里宮(浅間社)をはじめ、7合目には身祿様が安置されている洞窟、烏帽子岩、釈迦の割れ石、山頂にボク石で覆われている奥宮等富士山を再現しています。また富士塚の前にある池にみたてた場所には毎年開山式(6月3日)の頃菖蒲が咲き、訪れる人の目を楽しませています。


11:01  富士登山開始です


山頂:奥宮、金明水、銀明水もありました


富士塚案内図


大銀杏


11:17  ⑦国立能楽堂

能、狂言を演じ鑑賞できる本格的な施設として1983(昭和58)年竣工しました。樹齢400年の尾州檜を床材に使用した能舞台を持つホールでは、定例公演、普及公演、企画公演などが月4日間公演されています。


国立能楽堂の中に入り展示室を見学しました:室内は撮影禁止


能のいでたち(扮装)に注目し、能の五番立に従って主な登場人物を面、装束、小道具等によって展示します。  期間 令和元年8月24日(土)~10月31日(木)
         時間 午前10時~午後5時  休室日 月曜日(祝日の場合は翌日)


国立能楽堂 正門


11:37  埼京線の踏切を渡ります


JR代々木駅


プラタナス並木


コインパーク:さすが都心! 15分400円、1時間だと1,600円になります


11:49  南新宿駅:ゴールしました


コースタイム  1-01 新宿御苑周辺の緑と歴史を求めて

コース名・経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 休h 着t 発t
新宿駅南口        0m  0:00    9:11 
①新宿御苑散策路    780m    780m  0:26   0:22  0:04     9:33     9:37
②太宗(たいそう)寺    400m  1180m  0:43  0:14  0:03    9:51    9:54
③四谷大木戸門跡・玉川上水水番所跡    720m  1900m  0:58  0:14  0:01  10:08  10:09
④多武峯内藤神社    360m  2260m  1:24  0:14  0:12  10:23  10:35
⑤鉛筆の碑      90m  2350m  1:25  0:00  0:01  10:35  10:36
⑥鳩森八幡神社   1260m  3610m  1:58  0:22  0:11  10:58  11:09
⑦国立能楽堂    520m  4130m  2:14  0:08  0:08  11:17  11:25
南新宿駅  1170m  5300m  2:38  0:24  11:49
合計  5300m  2:38  1:58  0:40


1-01 新宿駅~南新宿駅コース 感想
このコースを歩くのは2回目です。前回は2009年2月11日なので、丁度10年前になります。当時はダウンロードしたマップを印刷して持っていきました。今回はスマートフォンアプリの「自然ふれあい歩道 お散歩ガイド」をダウンロードし、コースマップで現在地を確認しながら歩きました。時代を感じます。

前回は2時間丁度でしたが、今回は2時間38分かかりました。理由は新宿御苑インフォメーションセンター・国立能楽堂展示室などを見学したことと、多武峯内藤神社にある鉛筆の碑を探すのに10分以上かかってしまったためです。
「関東ふれあいの道」の山歩きから一転して都会巡りですが、ビルの谷間を歩くのもいいものです。


以上です。
                                                                        ➡次のコース 1-02
                                                                             新宿駅~参宮橋駅