mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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2019.10.15 世田谷に残る自然と歴史をたどって 小田急沿線 自然ふれあい歩道1-07

2019.10.15 火 千歳船橋駅~経堂駅 7.7km 晴後曇


ルート:千歳船橋駅~①稲荷神社~②長島大榎公園~③食と農の博物館・バイオリウム
~④保存並木~⑤実相院~⑥浄光寺~⑦世田谷代官屋敷・郷土資料館~⑧勝光院~⑨烏山川緑道~⑩石仏公園~経堂駅


コース08の終点は千歳船橋駅南口です。すぐに北口へ進み07の始点に向いました。


1-07 世田谷に残る自然と歴史をたどって
千歳船橋駅~経堂駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
千歳船橋駅を起点に経堂に至るコースの途中に、桜丘、上用賀、鶴巻、桜、経堂といった地を歩きます。桜丘、桜の地名の由来は、世田谷吉良氏の居城であった世田谷城内の御所桜にちなんで名付けられたとされます。また、上用賀(用賀)の地名由来は詳細不明ですが、永禄・元亀年間に小田原北条氏の家臣飯田帯刀・図書によって開発されたとされています。鶴巻は、源義家がこの地で弓をはずしたという説と、徳川家康がこの地域を征服した際、北条氏の兵士が弓を伏せ、弦を巻いて降伏の意を示したとされる2説があります。経堂の地名由来には諸説ありますが、関東では見られない京都の堂に似たものがあったという説と教典を石室に納めて土に埋め、その上に小さな堂を築いたことによる説があります。街に残る自然や室町から江戸期に至る社寺や代官屋敷などの歴史的建造物を巡り、地名に由来する時代背景と現代の営みから生まれた文化を肌で感じるコースです。


コースマップ



12:18  千歳船橋駅南口、スタートしました



12:22  ①稲荷森(とうかもり)稲荷神社

1945年代初めまで稲荷森(とうかもり)と呼ばれていた森があり、現在の神社名の由来となっています。御祭神の宇迦之御魂神(うかのみたま)は、稲や食べ物に関係が深い神様です。

境内の大銀杏


12:44  ②長島大榎公園の中を通ります

1962年に長島壮行氏の提供で開園されました。公園名の由来になった樹齢400年といわれていたエノキの巨木は、1969年の台風で裂けたことが原因で枯れてしまいました。現在はその名残を惜しみ、根元をレプリカとして残してあります。
エノキの巨木根元のレプリカを見落してしまいました


長島大榎公園にある経堂区画整理記念碑

公園を過ぎたところに「長島・・」の表札がかかった大きな門の屋敷がありました。


12:49  経堂五丁目特別保護区、高い塀に囲まれて中を見ることはできません
ポスターが何枚か貼ってありました


樹林地や水辺地、動物生息地が一体となった土地で自然的社会的諸条件から特に保全する必要があると認められた民有地について、区では「みどりの基本条例」に基づき、「特別保護区」に指定しています。
経堂五丁目特別保護区:みどりの少ない世田谷地域にあって貴重な緑地となっており、コブシやモクレンなどが樹林地を形成しています。敷地内には区内では珍しいエドヒガンザクラがあります。年2回(春・秋)のみ公開

「秋の一般公開」のポスターは2017年のものでした


13:03  東京農業大学 桜丘門


馬事公苑入口です



13:09  ③食と農の博物館・バイオリウム

隣接する(財)進化生物学研究所の動植物コレクションを一堂に集めた展示温室と一体となり、動物園、植物園、水族館といった枠組みを取り去った「生きもの空間」施設として公開されています。

食と農を通して、生産者と消費者、シニア世代と若い世代、農村と都市を結びます。
多様なイベントや隣接する展示温室“バイオリウム”は、楽しい学びの場を提供します。
“見る、聞く、触る、味わう”あなたも、食と農、そして環境についてご一緒に考えてみませんか?


毎週月曜日休館(祝日の場合は翌日)ということで、残念ながら休館でした


食と農の博物館前のナレースワンの大王鶏

ナレースワン大王鶏の由来 - Monumento(モニュメント)

タイのアユッタヤー王朝第19代目ナレースワン大王(1555~1605)に因んだものである。モチーフは「カイ・チョン」と呼ばれる闘鶏用品種の1内種で、大王の名にちなんだ「カイ・ナレースワン」である。


工事中の馬事公苑


JRA馬事公苑は施設整備工事のため、2016年12月31日より休苑しております。工事期間中、2020年夏季には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の馬術競技を開催する予定です。このことに伴い、2017年1月末には栃木県宇都宮市に事業所を移転し、・・・・・一般の方の来訪、見学等はお断りしております。世田谷区でのJRA馬事公苑の再開は2022年秋頃を予定しております。
2020オリンピック・パラリンピック競技大会馬術競技会場の工事でしょうか


13:28  JRA体育館横を通ります


13:47  ④保存並木
ソメイヨシノの大木をはじめ、ケヤキやスダジイ、イヌシデなどの樹木で緑あふれる閑静な住宅街となっています。その一画に保存樹木のケヤキ並木があり、対面には、大山詣での碑と銅像が設置されています。
「大山詣」の碑、保存並木はこの反対側ですが写真を撮り損ねました


蛇崩川緑道


蛇崩川は旧弦巻村を水源に、旧上馬引沢村から旧下馬引沢村をとおって、目黒区の旧上目黒村で目黒川に合流する小さな川でした。川の名称の由来は、流れる形が赤土の地層を崩したように蛇行しているところから、そう呼ばれるようになったと言われています。


世田谷区教育会館(教育センター)案内板


教育センターは、児童・生徒には学校の授業からは得にくい体験学習の場として、また、教員や教育団体等には創造的実践活動を支える教育研究の場として、設置されています。
さらに、プラネタリウムや科学実験室等を活用した各種事業の実施と教員等の研修会・研究会等の活動に、各種研修室を提供しています。


13:48  ⑤実相院

曹洞宗の寺院で開基は吉良左兵衛佐氏朝、開山は天永琳達大和尚です。世田谷城主領主であった吉良氏朝は、城山を放棄し下総国に下り、その後、この地に閑居しました。境内は、アカマツなどの大木に覆われ清閑としています。


曹洞宗に属し勝光院の末寺で、鶴松山実相院という。当寺の開基は、吉良左兵衛佐氏朝で開山は天永琳遠大和尚、元和2年(1616)8月11日示寂したという。


実相院 鐘楼の脇にはお寺とは思えない少女像がありました

小さな果実は誰かが置いたもののようです
多宝塔


14:03  ⑥浄光寺

この寺院は彦根藩世田谷領の代官を務めた大場家の菩提寺で、世田谷代官歴代の墓があります。境内はイチョウ、エノキ、サクラなどの保存樹木で覆われ、落ち着いた佇まいとなっています。


14:10  ⑦世田谷代官屋敷・郷土資料館
毎週月曜日休館(祝日の場合は翌日)ということで、ここも休館でした
さらに代官屋敷(大場家住宅主屋等)は保存修理工事中で見学はできないということです


世田谷代官屋敷 工事のお知らせ

この地が彦根井伊家の領地となった際、名主の大場市之丞吉寛が代官に起用され、使用した代官役所兼居宅です。現存する建物は近世中期の代官屋敷の形をとどめており、大場家主屋および表門は国の重要文化財です。


世田谷区立郷土資料館について
世田谷区立郷土資料館は、世田谷区政30周年事業の一環として昭和39年9月10日に開館した都内最古の公立地域博物館です。建物の設計は日本近代建築の歴史に大きな足跡を残した建築家・前川國男氏によるものです。


世田谷代官屋敷 表門

世田谷(大場)代官屋敷について(国指定重要文化財・東京都史跡)
世田谷代官屋敷は、江戸時代中期以来、彦根藩世田谷領20ヵ村の代官を世襲した大場家の役宅で、大場代官屋敷とも呼ばれています。大名領の代官屋敷としては都内唯一の存在であり、その由緒により、昭和27年11月3日、「都史跡」に指定されました。同時に同家所蔵の古文書は一括して「都重宝(現在都指定有形文化財)」に指定されています。


世田谷のボロ市 説明板


約700店の露店が並び、1日におよそ20万人もの人出でにぎわうボロ市は12月(15日・16日)と1月(15日・16日)の年2回、2日間ずつ、代官屋敷を中心にしたボロ市通りで行われます。


ボロ市通り


14:28  ⑧勝光院

本堂奥の書院は、世田谷区の有形文化財に指定されており、火蛇の爪や木像の青面金剛像などがあります。山門の右脇にはモウソウチク林があり、「せたがや百景」とともに「世田谷区名木百選」にも選ばれています。

吉良氏 説明板

吉良家歴代の墓所


八幡橋、ここから烏山川緑道に入ります


14:42  ⑨烏山川緑道

烏山川緑道は千歳温水プールを起点に、三宿の北沢川緑道との合流地点までの全長7㎞の緑道です。宮坂一丁目の万葉の小径には、万葉集に詠まれた草木が植えられています。四季折々の花や新緑、紅葉が楽しめる緑道です。


小田急線の高架下を通ります


15:08  ⑩石仏公園、高架を過ぎたすぐのところにあります

区画整理の際、この地から石仏が出土したことが名前の由来となっています。石仏公園には、噴水池や児童用の滑り台、ブランコなどが設置されています。ケヤキの木漏れ日の下で子供たちの笑い声が絶えない公園です。


15:18  経堂駅、ゴールしました


コースタイム 1-07 世田谷に残る自然と歴史をたどって

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
コース1-08より
千歳船橋駅        0m  0:00  12:18
①稲荷神社    160m    160m  0:07  0:04  0:03  12:22  12:25
②長島大榎公園    960m  1120m  0:28  0:20  0:01  12:45  12:46
③食と農の博物館・バイオリウム  1300m  2420m  0:53  0:24  0:01  13:10  13:11
馬事公苑(休苑中)      40m  2460m  0:57  0:04  0:00  13:15  13:15
④保存並木  1050m  3510m  1:20  0:23  0:00  13:38  13:38
⑤実相院    590m  4100m  1:37  0:13  0:04  13:51  13:55
⑥浄光寺    420m  4520m  1:46  0:09  0:00  14:04  14:04
⑦世田谷代官屋敷・郷土資料館    170m  4690m  1:55  0:06  0:03  14:10  14:13
⑧勝光院    750m  5440m  2:17  0:17  0:05  14:30  14:35
⑨烏山川緑道    850m  6290m  2:23  0:06  0:00  14:41  14:41
⑩石仏公園    930m  7220m  2:50  0:27  0:00  15:08  15:08 
経堂駅    480m  7700m  3:00  0:10  15:18 
2019.10.15 火 晴後曇  7700m  3:00   2:43  0:17


1-07 千歳船橋駅~経堂駅 感想
食と農の博物館・バイオリウムと世田谷代官屋敷・郷土資料館は休館日で見学できませんでした。月曜祝日の翌日は休館が多いということを、すっかり忘れていました。また、馬事公苑は東京オリンピック関連を含めた大がかりな工事で、再開するのは2022年秋だそうです。
ここまで8コースを回って、前回のときと大きな違いがあることに気付きました。それはコースマップに学校名が一切書かれていないことです。以前は小・中・高・大と全ての学校名が「文」のマークの下に書かれていました。最近のマップでは「文」マークのみで、学校名の記載はありません。統廃合などで校名が変更されることはよくありますが、それだけの理由でしょうか。今回も広大な敷地の東京農業大学をはじめ、全ての学校名が消されています。学校は歩いていて目標にもなるし、名前の知れた学校などはこんな所にあったのかと思うことも度々です。最近学校に侵入したり、通学路で児童が襲われる事件が発生していますが、何か関係があるのでしょうか。気になります。
なお、自然ふれあい歩道スマートフォンアプリは通常の地図を利用しているので、学校名は書かれています。


以上です。
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