mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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関東ふれあいの道 栃木県コース1 赤銅のみち

2019年8月7日(水)曇後晴 11:06~17:10


距離:13.5km→17.4km/難易度:3/標準時間:5時間50分⇒実際時間6時間04分/撮影ポイント:備前楯山の解説標識
ルート:(逆)通洞駅~足尾駅~間藤駅~足尾ダム~本山~備前楯山~銀山平


栃木県コース1 赤銅のみち

このコースは、銀山平(国民宿舎かじか荘前)から本山を経て通洞駅まで 13.5kmあります。途中には足尾銅山の大鉱脈があった備前楯山や、足尾銅山の象徴とも言える足尾精錬所跡、古河橋や掛水倶楽部があり、鉱山の近代化を進め、銅の生産で栄華を極めた足尾銅山の歴史をたどるコースです。銅(あかがね)親水公園内にある足尾環境学習センターでは、銅山の歴史や環境問題を総合的に学ぶことができます。また、地場産業である足尾焼の陶板約 2,000枚を用いて描いた足尾ダムの巨大な壁画にも圧倒されるでしょう。


7月は雨が多く出かける機会がなかったので、6月以来2ヶ月ぶりの栃木県コースになります。


桐生駅 9:30発わたらせ渓谷鐵道トロッコわっしー号

わたらせ渓谷鐵道は群馬県コースでこれまでに7回乗っていますが、栃木県コースでは初めてになります、しかも運よく臨時のトロッコ列車に乗ることができました
自由席ですが座席定員制50名なので、乗れないときもあります
ドアの前にいた車掌さんに料金を払い乗り込みました


わたらせ渓谷鐵道株式会社

トロッコ わっしー号 パンフレット、運転席脇の棚に置いてあります

乗車券(通洞まで¥1,050)とトロッコ整理券(¥510)


車内は大半が家族連れです


車内に売店があり、車掌さんが販売します


相老駅から乗ってきた人達でほぼ席が埋まりました


10:24  小中駅を過ぎた所で徐行運転となり、道路からは見えない汽車見の滝と呼ばれる滝が見えますと車掌さんから案内がありました
ほんの一瞬ですので見逃さないようにといわれ、撮った一枚です


10:26  神戸(ごうど)駅、列車の待ち時間に昔懐かしい駅弁売りの姿がありました、肩からかけた立ち売り箱に弁当やコーヒーなどを入れ数人が行ったりきたりしていました 


沢入(そうり)駅の手前に約10分間のトンネル区間があります、イルミネーションが始まりました


10:45  渡良瀬川は大きな岩石が一杯です


10:54  神戸駅で何人か降りたので空席ができました


10:56  旧足尾銅山の施設が見えてきました


10:59  通洞駅に到着です


通洞駅

大正元 (1912)年 に開通 した足尾鉄道 (現わたらせ渓谷鐵道)の 旅客の中心駅で駅名に鉱出用語の 「通洞」をつけためずらしい駅です。
足尾町観光の拠点となる駅です。2009(H21)年11月2日に駅本屋及びプラットホームが登録有形文化財に登録されました。


11:06  関東ふれあいの道コース案内板

コース1スタートしました


コースはわたらせ渓谷鐵道の線路に沿って進みます


寶増寺の前を通ります



11:18  足尾駅です

大正元年 に桐生足尾間が開通 し、足尾銅山の物流拠点 として重要な駅 になりました。
昭和30 (1955)年 以降は、自熔製錬法や脱硫装置の導入にともない硫酸輸送の基地になりました。昭和63 (1988)年 貨物線廃 止。平成元 (1989)年に第 3セ クターわたらせ渓谷鐵道 になりました。


通洞駅から0.9km


掛水倶楽部:開館日は土・日・祝祭日で本日休館

古河鉱業が足尾銅山の隆盛時に華族、政府高官などを招いて接待や宿舎に使用していた迎賓館です。大正初期に改築された建物は外観は洋風、内部は和洋それぞれを用いた木造建築で、館内には 1924年(大正 13年)製のピアノや、国産第 1号のビリヤード台もあります。現在でも古河機械金属(株)が宿舎として使用しており、土曜日・日曜日・祝祭日には一般公開されています。(12月上旬〜3月下旬までは休館)


通洞駅から1.2km:ここを左折します


11:30  鉄橋を渡ります


わたらせ渓谷鐵道の鉄橋


11:32  さっき乗ってきたわたらせ渓谷鐵道の電車が折り返してきました


途中にあった堰


11:39  間藤駅

大正3(1914)年 に開設された駅で、足尾銅山工作課 (現古河キャステック)の 貨物取扱いと北部の玄関としてにぎわいました。これから先足尾本的駅ま がでは貨物専用線として利用されていました。


ホームから見た駅舎


丁度電車が入ってきました


旅客終着の間藤駅説明板:ホームにあります


通洞駅から2.2km:間藤駅の前です


北部の玄関口 下間藤 往時の賑い 説明板


廃線になった貨物専用線の跡 大正3年(1914)国鉄足尾線(現・わたらせ渓谷鐵道)足尾駅から旧足尾本山駅まで開通、間藤駅からは貨物専用線として使われていたそうです、1989年3月29日廃止


11:50  通洞駅から2.9km:間藤水力発電所跡


11:50  間藤水力発電所跡説明板

産業技術遺産探訪 間藤水力発電所跡
1890(明治23)年12月竣工、日本で3番目の水力発電所


足尾一の賑い 上間藤 往時の街並 説明板


11:57  足尾赤倉郵便局


足尾まちなか写真館:栃本屋


12:00  足尾まちなか写真館:足尾銅山学校跡


通洞駅から3.5km


12:05  コースマップの分岐点:直進します


12:01  古河橋:足尾ダムまで行ってここに戻ってきます


通洞駅から3.9km

ここで車で来ていた老夫婦に「どこから来たの?」声をかけられました
「通洞から歩いてきて足尾ダムに行き、その後かじか荘までいきます」と答えると
「我々は昨日かじか荘に泊ったんだよ」と言っていました


足尾まちなか写真館:山神祭


足尾ダムまで1.7km


足尾精錬所跡


大煙突


1989年に操業停止後、大煙突や一部設備が近代化遺産として保存されることになりました。工場から排出されていた亜硫酸ガスの影響で、周囲は緑が少ない荒廃した感じの風景になっています。


龍蔵寺


足尾銅山住宅 愛宕下 往時の様子

昭和34年(1959)には181世帯819人の人口を数えたが、経営合理化により徐徐に減少し、足尾銅山閉山時(昭和48年)110世帯377人、足尾製錬㈱設立時(昭和62年4月1日)49世帯127人、平成9年(1997)現在で13世帯24人が住むのみとなり、昔日を偲ぶ”つわものどもの夢の蹟”となりつつある。


カモシカが見える道


大畑沢緑の砂防ゾーン


足尾砂防えん堤の500メートルほど下流にあるのが、大畑沢です。足尾銅山の精錬工場から出る煙や山火事によって、山肌が荒れ果ててしまった大畑沢は、昭和40年頃から、砂防えん堤を始めとする砂防事業が進められました。しかし、まだまだ土石流災害に対して、不十分だったために、砂防えん堤の周辺に、クロマツ、ケヤキ、オオシマザクラなどの木々を植えて人口の森を作り、土砂が流れ落ちるのを防ぐことにしたのです。


12:22  足尾ダム全景

この付近の山地は、足尾銅山の煙害などにより「はげ山」と化し、そこから崩れ落ちる砂礫は谷を埋め、洪水のたびに下流に押し流されていきました。この被害を防止するため、足尾ダムは最も荒廃の著しい渡良瀬川上流の渡良瀬川(旧名松木川)・仁田元川・久蔵川の 3つの川の合流点に、昭和 25年から 5年近く年月をかけて造られました。計画貯砂量は 500万㎥にもなる日本を代表する巨大な重力式コンクリート砂防ダムです。


銅山住宅が並ぶ 高原木 往時の様子


銅親水公園:銅(あかがね)橋と足尾ダム

足尾ダムの下流に作られた公園で、園内には地域のシンボルとして架設された、県内初の人道用斜張橋「銅(あかがね)橋」や、銅山の歴史を紹介するとともに、自然の大切さと環境問題を学べる施設、「足尾環境学習センター」があり『見て・休んで・学べる』という総合的な学習施設です。また、ダム壁面の巨大な壁画は、地場産業である「足尾焼」の陶板約 2,000枚を用いて、この地に多数生息するニホンカモシカを描いています。

橋長106.6mの銅橋や大量の水が流れ落ちる足尾ダム、日本最大規模の陶板による壁画(幅25m高さ15mのサイズの中に陶板約2000枚を用いてニホンカモシカを描いてあります)等スケール感を感じられる公園です。


12:31  松木渓谷


この先 進入禁止!


わたらせ川源流の碑 説明板、全く読めません


足尾ダムは砂防ダムのためダム湖はありません


12:34  銅(あかがね)親水公園入口


銅(あかがね)橋


足尾環境学習センターの看板


銅親水公園駐車場


滝が見えます


本山精錬所全盛期


12:56  古河橋に戻ってきました

火災で焼失した木造の「直利橋」跡に、1890年(明治 23年)に架設された道路用鉄橋です。完成翌年には橋上に日本初の実用化した電気鉄道(単線)が敷設されました。ドイツ・ハーコート社製の長さ 50m、幅 4.6mのボストリング・ワーレントラス式、ピン結合、上弦材にH型鋼を使用した珍しい形式で、原位置に現存する道路用鉄橋としては日本最古の、足尾銅山の誇れる産業遺産です。

明治23年(1890年)、足尾銅山の近代化の一環として、渡良瀬川上流の松木川に架けられた古河橋。それまでの木造の橋が火事で焼失したことから、当時としては珍しい、橋材は鉄製・橋板は木製のものになりました。


足尾精錬所跡

かつては東洋一の銅山と呼ばれた「足尾銅山」の歴史と共に歩んだこの製錬所は、常に日本の先端を行く製錬法をつくり出し、国内はもとより世界中からも注目を集めていました。昭和 48年には資源の枯渇などにより事実上の閉山となりましたが、高さ 45メートルの大煙突がそびえる「足尾製錬所」は、銅の生産で栄華を極め、鉱山の近代化と公害問題の舞台となった「足尾銅山」の象徴となっています。


廃線になった貨物専用線の鉄橋:右上が旧足尾本山駅


通洞駅から4.0km+足尾ダム往復4.0km=8.0km


足尾まちなか写真館:本山病院


通洞駅から4.6km+足尾ダム往復4.0km=8.6km


足尾銅山 説明板


本山鉱山神社


閉山直前の 本山 のようす


長い上り坂です


狸堀り跡


水神宮碑


鷹の巣坑


大きくカーブします


備前楯山方面


14:08  舟石峠駐車場:標高1027.1m、中央に見えるのが備前楯山


通洞駅から7.4km+足尾ダム往復4.0km=11.4km


足尾まち歩き 説明板


舟石峠駐車場全景、車は一台もいません


舟石、駐車場の中にあります


もともとこの一帯は岩魚が多くとれたことから魚の沢と呼んでいたが、明治30年代に足尾銅山を開発した古河市兵衛がここを訪れた際にこの石をみて舟に似ていることから「舟石といったらどうか」と言ったので「舟石」の地名になったという。


備前楯山まで1.4km、標高差にして245mです


備前楯山まで1.3km、ここまでは道が分らないほど草で覆われていました


備前楯山まで1.2km


備前楯山まで1.0km


傾斜がきつくなってきました


細い道で足場もよくありません


備前楯山まで0.6km


備前楯山まで0.3km、残りあと僅かです


15:17  備前楯山:標高1,272m、山頂に着きました、先の方に解説標識が見えます

備前楯山(1272m)は、日光市足尾町の中央に位置する山で、かつての足尾銅山採鉱の主要地域として有名です。慶長 15年(1610年)、現在の岡山県東南部の出身で当時の足尾郷の農民であった冶部(じぶ)と内蔵(くら)がこの山で露頭している銅鉱石を発見し、日光座禅院座主に報告しました。座主は二人の功績を記念して、この山を農民の生まれた国の名前をとって「備前楯(びぜんたて)」と名付けました。


撮影ポイント:備前楯山の解説標識、狭いところにあります

                                                         黒檜岳    社山   男体山  半月山



備前楯山から0.3km、一気に下ります


備前楯山から0.6km


備前楯山から0.7km


備前楯山から1.0km


備前楯山から1.2km


備前楯山から1.3km


草に覆われた道


舟石峠駐車場が見えてきました


備前楯山解説板、ここから緩い下り坂になります


通洞駅から7.9km+足尾ダム往復4.0km=11.9km


鳥獣観察舎


関東ふれあいの道標識、平成の字が読み取れます


通洞駅から8.9km+足尾ダム往復4.0km=12.9km


16:40  銀山平展望台分岐点


階段を上がったところ


すごく荒れていて道がよく分りません、何度かミスしながらようやくそれらしい道に出てきました
迷っているとき3~40m先の山の上を大きな薄茶色の動物が左から右に通りすぎました
あわててカメラを取出しましたが、間に合いませんでした
かじか荘のホームページに「また、宿舎の周りでは「猿」「鹿」「狸」や、時には天然記念物の「カモシカ」の姿も見られます」とあります
間違いなくニホンカモシカだと思うのですが、残念ながら証拠の写真がありません


時計を見ると16:50、かじか荘予約時に17:00までにチェックインするよう案内があったので、おそらく展望台まであと100m位だと思われますがここで引返すことにしました


戻るときも道が分らずミスしながら下りました


道路へ出た所に蛇がいました


17:03  銀山平まで0.2km


かじか荘の駐車場が見えてきました


関東ふれあいの道コース案内板


17:10 銀山平

コース1ゴールしました


国民宿舎かじか荘

豊かな自然に囲まれた国民宿舎「かじか荘」は、庚申山登山の拠点になっています。足尾温泉庚申の湯から引湯している温泉の泉質は「アルカリ性単純泉」といい、神経痛・筋肉痛・冷え性に効能があります。露天風呂からは眼下に庚申川の渓谷美を眺めることができ、新緑から紅葉、さらには冬景色まで、四季の移ろいを十分に楽しむことができます。

日光市営 かじか荘 < 平成29年10月1日リニューアルオープン!>
信仰の山、庚申山麓に湧く温泉 豊かな自然を感じながら味わう天然温泉と山の幸

2017年9月27日下野新聞:老朽化のため昨冬から全面改修されていた市営「国民宿舎かじか荘」の工事が完了し、10月1日にリニューアルオープンする。営業開始から50年の節目を迎えた今年、耐震補強した上で内外装を一新し、新たな一歩を踏み出す。


夕食は豪華です、領収書の明細を見ると夕食代は3,780円となっていました


ビーフシチュー

右は日光ひみつ豚陶板焼


2017.10にリニューアルしたばかりなので、部屋はきれいです


庚申の湯:露天風呂は真っ暗でした


コースタイム

都県 NO みち 地点名 標高m 区間km 累計km 正味h 休憩h 着t 発t 備考
栃木 1 赤銅のみち 通洞駅   638.5      0.0  11:06
栃木 1 赤銅のみち 足尾駅   640.8      0.9      0.9  0:12  0:00  11:18   11:18
栃木 1 赤銅のみち 間藤駅   662.5      1.3      2.2  0:21  0:01  11:39  11:40
栃木 1 赤銅のみち 分岐1古河橋   690.1      1.3      3.5  0:21  0:00  12:01  12:01
栃木 1 赤銅のみち 足尾ダム   752.4      2.0      5.5  0:30  0:03  12:31  12:34
栃木 1 赤銅のみち 分岐1古河橋   690.1      2.0      7.5  0:22  0:01  12:56  12:57
栃木 1 赤銅のみち 舟石峠駐車場 1027.1      3.9    11.4  1:11  0:03  14:08  14:11
栃木 1 赤銅のみち 備前楯山P 1272.5      1.5    12.9  1:07  0:01  15:18  15:19 標識
栃木 1 赤銅のみち 舟石峠駐車場 1027.1      1.5    14.4  0:48  0:00  16:07  16:07
栃木 1 赤銅のみち 分岐2   861.2      2.0    16.4  0:29  0:00  16:36  16:36
栃木 1 赤銅のみち 銀山平展望台   982.3      0.4    16.8  0:09  0:00  16:45  16:45
栃木 1 赤銅のみち 分岐2   861.2      0.4    17.2  0:20  0:00  17:05  17:05
栃木 1 赤銅のみち 銀山平   827.2      0.2    17.4  0:05  17:10 かじか荘泊
栃木 1 赤銅のみち 翌日コース23へ
集計 1 赤銅のみち 2019/8/7(水) 13.5km 17.4km     逆  5:55  0:09  6:04 ←総h


栃木県コース1 赤銅のみち の感想
梅雨が長引き動けなかったのですが、かじか荘の予約がとれ2ヶ月ぶりの栃木です。丁度よいタイミングで桐生駅に着き、わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車に初めて乗ることができました。帽子を飛ばしそうになりながら、ガラスのない窓から吹き込む風は気持ちよかったです。観光スポットでの徐行運転、車掌さんのガイドなどがあり、これまで気付かなかった汽車見の滝を知りました。
足尾ダムの銅親水公園では観光バスを含む車が数台停まっていました。古河橋など観光地には人が出ていましたが、山道に入った途端誰一人見かけなくなりました。先週富士山に行った疲れが残っているのか、備前楯山の狭い上り坂はかなりきつく感じました。
銀山平展望台までの道はとぎれとぎれで、その間標識は一つもありません。結局たどりつけませんでしたが、途中見かけた動物は間違いなくカモシカだと思っています。


以上です。