2019.10.9 都会の中の緑道とゆかりの社寺を巡って 小田急沿線 自然ふれあい歩道1-04
2019.10.9 世田谷代田駅~下北沢駅コース 5.4km 晴
ルート:世田谷代田駅~①圓乘院~②北沢川緑道~③円泉寺(太子堂)~④烏山川緑道~⑤三宿神社~⑥三宿の森緑地~⑦北澤八幡神社~⑧森巌寺~下北沢駅
このコースは生まれ育った太子堂を通ります。子供のころ遊んだ神社などがあり、昔を思い出しました。65年以上も前のことになります。
1-04 都会の中の緑道とゆかりの社寺を巡って
世田谷代田駅~下北沢駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースは代田、代沢、太子堂、三宿を巡っていきます。これらの地域を繋ぐものが北沢用水と烏山用水で、二つの用水は合流し目黒川となります。世田谷区はかつて、自然の水系に恵まれず、耕作地の収穫を上げるために用水路の開発が不可欠な状況でした。玉川用水が1653年に四谷大木戸まで開通した後、この余水利用が許可され、かんがい用水が引かれました。1658年に北沢用水が、翌年には烏山用水が開削され、新田開発に大きな役割を果たしました。今はその用水路の上部は緑道として整備され、草花や木々の美しさが味わえる区民の憩いと散策の路となりました。南北朝時代にこの地を治めていた吉良氏は、世田谷城や砦を築き、「世田谷吉良殿」「蒔田御所」と称されるほど、諸侯から一目置かれる存在でした。
コースマップ
スタート地点の世田谷代田駅は地下ホームで、ホームドアも設置されています
9:17 世田谷代田駅:スタートしました
駅から坂道を下り、環状7号線を渡ります
9:21 代沢八幡歩道橋の上から見た環状7号線、右が代田八幡神社です
9:22 代田八幡神社
代田八幡神社の草創は詳らかでないが、社伝によれば天正19年(1591年)に代田村が開村し神社を創建したといわれています。この鳥居は社殿に向かう参道に建っています。材質は花崗岩製で、形式は最も一般的な明神鳥居に分類されます。柱の刻銘によれば、鳥居は天明5年(1785年)12月に惣氏子中、大原講中によって奉納されました。
環状7号線側からの参道は右に見える歩道橋につながっています
9:26 再び代沢八幡歩道橋を渡ります
9:33 ①圓乘院
1625年に創建された後、火災により焼失しました。現在の本堂は、1954年に菩提寺・総泉寺の本堂を移設したものです。東京大空襲の戦火で焼けたコウヤマキがあり、戦争の痛ましさの象徴として保存されています。
真言宗豊山派寺院の円乗院は、代永山真勝寺と号します。円乗院の創建年代は不詳ですが、寛永初期頃までに代田村村民の菩提寺として創建、寛永2年(1625)までには創建していたといいます。
圓乘院、東京大空襲の戦火で焼けたコウヤマキ
圓乘院の前にあった「ふれあいの水辺」説明板
9:36 ②北沢川緑道
北沢川緑道は、かつての水辺空間の復活を望む地域住民の思いが反映され、せせらぎのある緑道として再整備されました。長く続く桜並木は花見の名所としても名高く、他にもさまざまな植物が植栽されています。
北沢川緑道 | 世田谷区ホームページ
北沢川緑道は、上流は赤堤から下流の代田・代沢・池尻までの延長約4.3キロで、かん木や雑木類が植えられ、四季折々の花が咲く緑の遊歩道となっています。
萩原朔太郎・葉子と代田の丘の61号鉄塔 説明板
鶴が丘橋、大学の小路
斎藤茂吉の歌碑
9:45 三好達治文学顕彰碑
ふれあいの水辺案内図
9:49 代沢小学校前を右折して茶沢通りに入ります
10:56 代沢十字路を左折して淡島通りを渋谷方面に進みます、直進は三軒茶屋方面
淡島通りの太子堂中学校手前を右折し、狭い道を進みます
太子堂中学校温水プールは一般に開放されていました
林芙美子旧居
10:05 ③円泉寺(太子堂)
1597年に賢恵大和尚により創建されましたが、1857年災禍を被り、諸堂宇を焼失しました。その後1860年に本堂、太子堂、庫裡が再建されました。太子堂には聖徳太子が祭られ、太子堂の地名はこの由縁によります。
円泉寺拝殿
太子堂
聖徳太子之碑
歴史と文化の散歩道:松陰太子堂散歩 説明板
10:15 ④烏山川緑道
船橋7丁目希望ヶ丘団地そばの都道118号線を起点とし、北沢川緑道との合流点までの約7kmが烏山川緑道として整備されています。緑道には多彩な樹木や草花が植栽され、多くの方々に親しまれています。
烏山川緑道 | 世田谷区ホームページ
烏山川緑道は延長約7キロあり、千歳台にある千歳温水プールあたりから、三宿の北沢川緑道との合流地点まで続いています。
10:20 ⑤三宿神社
本尊である毘沙門天は、廃寺となった多聞寺から移したと伝えられています。また、養老の滝の孝子がタヌキを助けたという伝説に基づいてつくられた狸ばやしという神楽が伝わっており、毎年9月の例祭に奉納されています。
三宿神社神楽殿
子供のころお祭りには欠かさず来ていました
三宿神社拝殿
10:29 ⑥三宿の森緑地:三宿ゲート
2004年に開園したこの公園には、クスノキ、スダジイ、タブ、アカマツ、ケヤキ、カヤノキ、イロハモミジなどの樹木があり、近代風の公園として整備されています。一角には既存樹林も残されています。
三宿の森緑地 | 世田谷区ホームページ
国の施設跡地を区が取得し、残存する樹林地を生かした整備が行われ、平成16年に『三宿の森緑地』として開園しました(一部国有地の無償貸付を受けています)。地域住民による「三宿の森を育てる会」が区と管理協定を結び、日常の管理や観察会などのイベントを行っています。
ビオトープ池
連接する三宿神社が一望できます
三宿の森緑地:多聞ゲート
右の道から下りてきて多聞小学校前を鋭角に曲ります
左折して烏山川緑道に戻ります:真っすぐ行くと母校三宿小学校方面です
10:42 烏山川緑道
ふれあいの水辺案内図
10:49 左 烏山川緑道・右 北沢川緑道 分岐点
北沢川緑道は工事中でした
下代田橋
ふれあいの水辺案内図
横光利一文学顕彰碑
中下橋を右折します
11:11 ⑦北澤八幡神社に着きました
祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)、比売神(ひめかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)、仁徳天皇(にんとくてんのう)の四つです。文明年間、世田谷城主であった吉良家によって創建されました。世田谷七沢八幡の一つで、随一の正八幡宮と伝えられますが、江戸時代に森巌寺が建てられ別当となりました。
富士山遙拝所がありました
11:19 ⑧森巌寺
お灸や針供養で有名なこの寺院は、徳川家康の次男の位牌所として1608年に建立されました。境内には、女性特有の病気に霊験あらたかであるとされあつく信仰されている淡島神社、樹齢推定400年のイチョウがあります。
淡島堂
本殿
11:27 代沢草の丘広場
細い道を進み次を左折して下北沢駅に向います
11:37 下北沢駅
ゴールしました
下北沢駅は地下ホーム化に伴う工事で、行くたびに出口が変っていると感じるほどでした。ようやく駅らしくなってきましたが、左側は工事中で高い塀に囲まれ様子をうかがい知ることはできません。
コースタイム 1-04 都会の中の緑道とゆかりの社寺を巡って
経由地・日付・天気 | 距離 | 累計 | 総h | 所要h | 見学h | 着t | 発t |
---|---|---|---|---|---|---|---|
世田谷代田駅 | 0m | 0:00 | 9:17 | ||||
①圓乘院 | 370m | 370m | 0:18 | 0:15 | 0:03 | 9:32 | 9:35 |
②北沢川緑道 | 430m | 800m | 0:23 | 0:05 | 0:00 | 9:40 | 9:40 |
③円泉寺(太子堂) | 1130m | 1930m | 0:50 | 0:25 | 0:02 | 10:05 | 10:07 |
④烏山川緑道 | 240m | 2170m | 0:58 | 0:06 | 0:00 | 10:13 | 10:13 |
⑤三宿神社 | 270m | 2440m | 1:08 | 0:06 | 0:06 | 10:19 | 10:25 |
⑥三宿の森緑地 | 180m | 2620m | 1:18 | 0:04 | 0:06 | 10:29 | 10:35 |
⑦北澤八幡神社 | 1920m | 4540m | 1:56 | 0:37 | 0:01 | 11:12 | 11:13 |
⑧森巌寺 | 80m | 4620m | 2:04 | 0:06 | 0:02 | 11:19 | 11:21 |
下北沢駅 | 790m | 5410m | 2:18 | 0:14 | 11:35 | ||
2019.10.9 水 晴 | 5410m | 2:18 | 1:58 | 0:20 |
1-04 世田谷代田駅~下北沢駅コース 感想
小田急沿線自然ふれあい歩道2回目はコース04~06までの3コースを回りました。
世田谷代田駅に降りたのは久しぶりです。地下ホームになりホームドアまで設置されて、昔の面影はありません。
烏山川緑道と北沢川緑道は子供のころ川が流れていました。それが暗渠化して緑道になり、三宿で合流したその先は目黒川につながっています。
小学生時代毎年お祭りに行っていた三宿神社の境内は傾斜地になっています。もっと広いと思ったのに、こんなに狭かったのかと驚いてしまいました。
以上です。
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