2019.11.10 雑木林に花と緑と史跡を訪ねて 小田急沿線自然ふれあい歩道2-17
2019.11.10(日)読売ランド前駅~読売ランド前駅 6.9km 晴
ルート:読売ランド前駅~①多摩緑地保全地区(多摩自然遊歩道)~②市民健康の森~③菅さくら公園~④農業技術支援センター~⑤寿福寺~⑥小沢城址~⑦福昌寺~⑧玉林寺~
⑨八角堂跡(寺尾台廃堂跡)~⑩寺尾台緑地~読売ランド前駅
このコースから第2エリア(読売ランド前駅~本厚木駅)に入ります。
今回も地元です。特に小沢城址には月3~4回来ています。
2-17 雑木林に花と緑と史跡を訪ねて
読売ランド前駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースは多摩川が浸食して形成した多摩丘陵の北縁部に位置し、多摩川の崖線に沿って社寺や史跡を巡り、多摩丘陵の里山の原風景と出会うことができます。この地域には、遺跡や遺物があり、社寺には奈良、平安時代を起源と伝えるものもあります。また、鎌倉時代には幕府の防御拠点として、小沢城などが築かれました。このようなことから、この地域がはるか昔から人々を育んだ豊かな土地であったことが推測されます。江戸時代以降には、多摩川沿いの広大な荒れ地にも開拓の手が入り、梨の栽培なども始まっています。戦後の都市化の進展にもかかわらず、傾斜が急な丘陵崖線部の社寺や城址周辺が緑地として残り、市街地近郊における緑景観の核となっています。
コースマップ
9:31 読売ランド前駅、スタートしました
遊歩道方面に進みます
9:40 ①多摩緑地保全地区(多摩自然遊歩道)、狭い道です
駅からすぐ近くの緑豊かな雑木林は、多くの地権者の協力により緑地保全地区なった緑地です。コナラ、エゴノキなどの雑木林に、春のキランソウ、秋のヤクシソウなどが彩りを添え、四季を通じて変化に富んだ景観が楽しめます。
9:43 こもれびの森、いつもはこの上の道を通ります
読売ランド前駅から750m、よみうりランド入口まで300m
9:49 ②市民健康の森、多摩美ふれあいの森入口
川崎市民との連携・参加による緑化を推進する「市民健康の森」では、地域ボランティアによる活動が活発で、下草刈り、枯れ木の伐採、歩道の整理、植樹などのほか、炭焼きや竹細工、収穫祭なども行われています。
麻生区市民健康の森は、小田急線読売ランド前駅から、多摩自然遊歩道を10分くらい歩いたところにあります。現在、「麻生多摩美の森の会」のみなさんが、楽しく汗を流しながら、自分たちの手で、森づくりに取り組んでいます。
公園案内板
階段を上ります、この上からはいつも小沢城址へ行く道と同じです
9:56 東京ヴェルディ クラブハウス
9:57 ③菅さくら公園 の中を通ります
農業技術支援センターに隣接する公園で、ソメイヨシノをはじめヤマザクラやサトザクラ、シダレザクラ、オオシマザクラなど、さまざまなサクラが植栽されており、春にはサクラの名所としてにぎわいます。
桜並木にある三波川の冬桜、三波川は関東ふれあいの道で行き冬桜もみました
10:03 ④農業技術支援センター 、中へ入ってみます
面積約2haの敷地の中に50種類以上の果物が栽培されていて、開花期から収穫期までの生育過程が観察できるほか、即売により味見できる楽しみもあります。園内からは多摩川や新宿の高層ビル群を一望できます。
農業技術支援センターは、昭和34年に園芸技術普及農場山地果樹試験地として設置され、昭和47年にフルーツパークに名称変更し、一般に開放されるようになりました。平成20年に、組織改編にともない現在の名称に改めました。現在は市内農業者への果樹、野菜、花きの各分野に係る農産物の生産技術の向上を支援する事業や、市民の農業に対する更なる理解と参加を促進するための事業を行っています。
以前噴水があった場所は農園になっています、向うに見える塔はよみうりランドの施設
寿福寺へ向う途中の庚申坂 説明板、鎌倉時代・室町時代のことが書かれています
10:14 ⑤寿福寺 参道に着きました
寿福寺は仙谷山と号する臨済宗建長寺派の寺で、縁起では598年の開基となっています。本堂には、川崎市重要歴史記念物である木造国一禅師坐像が安置されています。4~6月ごろ、石畳の脇にムラサキケマンの花が彩ります。
壽福寺の創建年代等は不詳ながら、かつては天台宗寺院だったといいます。法慶(弘安元年1278年寂)が臨済宗寺院に改めて開山、江戸時代には寺領7石の御朱印状を受領、近隣に多くの末寺を擁していた本寺格の寺院だといいます。
寿福寺 本堂
寿福寺 大慈閣
寿福寺を出た坂の途中に置いてある お休み所 ご自由にどうぞ !!
10:29 小沢城址 入口、分りにくい場所にあります
ふれあいの森を通って小沢城址へ
穴澤天神社方面、天神坂
10:38 ⑥小沢城址 に着きました
この地は鎌倉道が通る交通の要衝で、たびたび合戦の舞台ともなりました。そのため、鎌倉幕府は小沢城を築いて、鎌倉の防御拠点としました。天然の要塞となった丘陵地形は、小沢城址緑地公園として保存されています。
物見山
浅間山
ご注意! スズメバチが目撃されています
目の前に一杯いました、大きいハチです
小沢城址入口にもスズメバチ注意の張り紙がありました
<参考>
11:07 指月橋
義経と弁慶たちが奥州に逃れる際この橋に通りかかり、朽ちて穴があいていた橋を点検しようと馬から降り、夜空を見上げて満月を指したことに由来するそうです。
多摩自然遊歩道の案内にある薬師堂に向います
11:18 薬師堂参道
菅の獅子舞は、薬師様の命日である9月12日に近い日曜日に、薬師堂境内の土俵で舞われます。この獅子舞の由来については、いくつかの記録が残されています。まず、菅の佐保田家に伝わる古文書『薬師堂縁起』によると、文治3年(1187)にこの地方の領主であった稲毛三郎重成が薬師堂を建立したとき、児童に獅子戯の舞祭をさせた事が初めてと書かれています。
相撲場
薬師堂
菅獅子舞と薬師堂
11:30 ⑦福昌寺
僧恵賢が天正年間に創建したと伝えられています。境内には地元では「殿墓」(とのばか)と呼ぶ旗本中根家の墓所があり、初代・四代・五代の墓塔があります。本堂左手には六つのお地蔵様が並んでいます。
天台宗寺院の福昌寺は、金剛山と号します。福昌寺の創建年代等は不詳ながら、僧惠賢が開山したといい、寛文年間(1661-1673)の検地帳に福生寺と記されているといいます。
11:32 子の神社
子之神社(ねのじんじゃ)という名の神社は、南関東から東海地方にかけて集中的に分布し、川崎市域では、旧都筑(つづき)郡早野村、橘樹(たちばな)郡菅(すげ)・野川・梶ケ谷(かじがや)村の4社を数えるのみです。当神社の起源は定かではありませんが、『新編武蔵風土記稿』によると、鎌倉時代には、小沢郷7か村の総鎮守(そうちんじゅ)であったと伝えられます。
七五三のお参りに数組が来ていました
11:42 ⑧玉林寺
崖線の傾斜地形を巧みに利用した玉林寺には、市重要歴史記念物の仏涅槃図(ぶつねはんず)が所蔵されています。境内には樹齢150年のサンシュユの古木があり、早春に黄色い花を咲かせます。サンシュユは山茱萸と書き、茱萸とはグミのようなものです。
臨済宗建長寺派寺院の玉林寺は、洞雲山と号します。玉林寺は、蔵雲西庵(元和5年1619年寂)が開山となり創建したといいます。
11:50 まほろばの森 入口
まほろばの森、階段を上りきったところにあります
11:59 ⑨八角堂跡(寺尾台廃堂跡)
基壇が八角形であることから建物も八角堂で、大きさは寺院ではなく供養塔のようなものであったと考えられています。基壇は東国における数少ない貴重な遺跡となっており、現在ある八角堂基壇は復元されたものです。
多摩区の寺尾台団地内にある寺尾台第2公園の中に、八角形をした石積(いしづみ)の記念物が復元されています。これは、この団地造成にさきがけて実施された菅寺尾台廃堂跡の発掘調査の成果をもとに復元した建物の基礎部(基壇(きだん))です。
遺跡の発掘調査は、昭和26・27年(1951・1952)に川崎市教育委員会が実施し、その後昭和43年には、団地造成にさきがけて再度詳細な調査が行われています。
12:08 寺尾台第一公園
12:15 ⑩寺尾台緑地
多摩丘陵台地の北西斜面地の一部を緑地とし、サクラが多い雑木林となっています。上部の歩道からは、読売ランド方向の景色が眺望できます。また、歩道はモミジバフウの並木となっており、四季折々の彩りは見事です。
12:29 読売ランド前駅、ゴールしました
<参考>このコースと同じようなところを毎月数回歩いています
コースタイム:2-17 雑木林に花と緑と史跡を訪ねて
経由地・日付・天気 | 距離 | 累計 | 総h | 所要h | 見学h | 着t | 発t |
---|---|---|---|---|---|---|---|
読売ランド前駅 | 0m | 0:00 | 9:31 | ||||
①多摩緑地保全地区 | 420m | 420m | 0:09 | 0:09 | 0:00 | 9:40 | 9:40 |
②市民健康の森 | 0:18 | 0:09 | 0:00 | 9:49 | 9:49 | ||
③菅さくら公園 | 0:26 | 0:08 | 0:00 | 9:57 | 9:57 | ||
④農業技術支援センター | 1170m | 1590m | 0:36 | 0:06 | 0:04 | 10:03 | 10:07 |
⑤寿福寺 | 420m | 2010m | 0:50 | 0:07 | 0:07 | 10:14 | 10:21 |
⑥小沢城址 | 900m | 2910m | 1:09 | 0:17 | 0:02 | 10:38 | 10:40 |
⑦福昌寺(薬師堂経由) | 1440m | 4350m | 2:01 | 0:50 | 0:02 | 11:30 | 11:32 |
⑧玉林寺(子の神社経由) | 270m | 4620m | 2:13 | 0:10 | 0:02 | 11:42 | 11:44 |
⑨八角堂跡(まほろばの森経由) | 2:31 | 0:15 | 0:03 | 11:59 | 12:02 | ||
⑩寺尾台緑地 | 1410m | 6030m | 2:44 | 0:13 | 0:00 | 12:15 | 12:15 |
読売ランド前駅 | 870m | 6900m | 2:58 | 0:14 | 12:29 | ||
コース1-18へ | |||||||
2019/11/10(日) 晴 | 6900m | 2:58 | 2:38 | 0:20 |
2-17 読売ランド前駅~読売ランド前駅の感想
駅名は読売ランド前駅ですが、実際の遊園地は「よみうりランド」とひらがなです。読売ランド前駅は1964年よみうりランド開園に合せて、それまでの西生田駅を改名した駅です。なのになぜ読売ランドと漢字なのか不思議です。また、「前」と付いていますが、駅から入園口までは歩いて20分以上あります。読売ランド前というには遠すぎて、無理があるように思います。京王線の方は1971年に開業した京王よみうりランド駅で「前」はありません。しかもゴンドラ「スカイシャトル」で行ける便利さもあります。
月何回も来ている道なので、目新しい発見はありませんでした。立寄った薬師堂の菅獅子舞をまだ見たことがないので、一度見てみたいものです。薬師堂と子の神社はコースルートになっていないので、ぜひ入れてほしいと思いました。
今回初めて玉林寺の境内に入りました。参道入口に「これより先は私道につき寺に用事、参詣の方以外の立入はご遠慮ください。特に通り抜けは固くお断り致します。」の看板を見て躊躇していました。コースマップに写真入りで紹介されているので思い切って中へ入ると、丁度住職が階段を下りてきました。挨拶を交わして無事中を見学することができました。
以上です。
前のコース1-16 ⇦ ⇨次のコース 2-18
向ヶ丘遊園駅(枡形山) 百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅




















































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