mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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2019.11.30 起伏の中に自然豊かな公園や杜寺を訪ねて 小田急沿線自然ふれあい歩道2-20

2019.11.30(土)柿生駅(王禅寺) 7.5km 晴
ルート:柿生駅~①茶臼山緑地~②むじなが池公園~③白山神社~④王禅寺ふるさと公園
~⑤王禅寺~⑥琴平神社~⑦籠口ノ池公園~⑧道標~⑨歩道沿いの植物~⑩月読神社~⑪おっ越し山緑地~⑫浄慶寺と秋葉神社~柿生駅


今日は柿生駅起終点の2コースを回ります、まず距離の長い1-20 王禅寺コースから行くことにしました


2-20 起伏の中に自然豊かな公園や杜寺を訪ねて
柿生駅(王禅寺)コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースは、多摩丘陵の北部中央に位置し、標高70~80m程度の丘陵が連続する起伏の多いコースです。この地域は、鶴見川の支流の真福寺川や早野川の源流域でもあり、これらの川に沿って大小多くの緑豊かな谷戸がありました。1965年ごろから大規模な宅地開発が進みましたが、かつての農村的な風景は、一部の公園や畑、山林にその面影を残しています。このコースに当たる旧王禅寺村は、徳川家二代将軍徳川秀忠の夫人の、お江与の方の嫁入りの際に与えられた領地(御化粧領)で、また、お江与の方と秀忠が亡くなった後の1632年に徳川家の菩提寺である芝・増上寺の領地(御霊屋領)となったことなどから、幕府からの諸役の負担を一部免除されていました。江戸時代、1762年の王禅寺村絵図に「けわいめん谷」とあり、「けわい」とは化粧のことで「めん(免)」は年貢の免除などを意味しています。現在の王禅寺ふるさと公園の、西側の早野川沿いの辺りを指しています。


コースマップ


9:07  柿生駅 南口、スタートしました


茶臼山方面の坂を上っていきます


9:21  ①茶臼山緑地 、細長い緑地で中へ入ることはできません

旧王禅寺村日光と道一つ隔てた、旧上麻生村の小高い丘にあります。尾根筋には、上層にクヌギ、コナラなどの落葉広葉樹が、下層にシラカシ、アラカシなどの常緑広葉樹が見られ、植生の自然遷移の様子が伺えます。


途中にあった馬頭観世音碑、お賽銭は御遠慮してくださいとのことです


9:40  新ゆりグリーンタウン総合案内、むじなが池公園の入口近くにあります


9:50  ②むじなが池公園 

かつて池の周辺にむじな(アナグマの別称)が住んでいたため「むじなが池」と呼ばれていたようです。この池は真福寺川の源流の一つで、奥には湧水があり、コナラ、クヌギ、ケヤキ、イヌシデ、スダジイなどが見られます。


10:02  ③白山神社 、ここには何回か来ています

白山姫命を祭っており、山王社、神明社、稲荷社、比川社とともに王禅寺村の鎮守五社の一つです。現在の拝殿および本殿は1851年に再建されました。本殿は総ケヤキ・素木づくりで、向拝柱・木鼻に獅子や龍などの彫刻が施されています。

白山神社(旧白山社)は、旧王禅寺(おうぜんじ)村真福寺谷の鎮守で、宝永(ほうえい)3年(1706)の王禅寺村絵図にその存在が書かれているので18世紀初めには創建されていたものと思われます。


島田生長の森緑地内を歩きます


10:26  ④王禅寺ふるさと公園 、広い公園です

川崎市制施行60周年を記念して計画された総合公園です。「水と緑のふれあい・ふるさと意識の熟成」をテーマに、多摩川をイメージした水の流れ、多目的広場や散策道、富士山を眺望できる見晴らし広場などがあります。


10:35  王禅寺 西門、公園の裏から出るとすぐのところにあります


10:37  ⑤王禅寺 新本堂

真義真言宗豊山派の古くからある寺で、本尊は聖観音菩薩です。禅寺丸柿は等海上人が、王禅寺の再建中に山中で発見したのが始まりとされています。同寺には、その原木があり、かながわの名木100選に指定されています。

星宿山王禅寺と称し、真言宗豊山派にて、延喜21年(921年)に高野山三世無空上人が開山。関東の高野山と呼ばれていた。周囲には大きな樹木が茂り、この地を愛した北原白秋の歌碑がある。前庭には、樹齢450年と伝えられる禅寺丸柿の原木がある。これは、「柿生」という地名・駅名の由来となったといわれている。


王禅寺 禅寺丸柿 原木


禅寺丸柿は、鎌倉時代前期にあたる建保2年(1214年)に星宿山王禅寺の山中で発見された甘柿とされています。このことから、柿生の地名の元となり、古くから地域の人々の生活を支えてきました。江戸時代の1648年頃から王禅寺近隣地域に栽培が広がり、明治時代の末には最盛期を迎えました。


王禅寺 旧本堂


参道を振返ったところです


王禅寺 山門


10:49  本来の参道を逆に通ってきました


10:58  ⑥琴平神社 本殿、坂を下る途中から入ります

かつては神明社琴平神社という名前でしたが、1980年に琴平神社と改名され、「柿生のこんぴらさん」と呼ばれ信仰されています。お正月には、一年の厄除け、無病息災を祈り「茅の輪くぐり」の神事が行われます。

元亀元年(1570年)から祀られていると伝えられており、志村家に代々伝わる古文書によると、1711年以前に伊勢山の地に神明社があった事が記されています。


琴平神社 参道の急階段を下りてきました


こちらは通りを挟んだところにある琴平神社 儀式殿、七五三のお詣りで何組かいました


柿生の里散歩道案内図、途中何ヶ所も見かけます


11:10  神明神社


10:13  稲荷森稲荷


11:17  ビューポイントから富士山の頭が見えました


11:19  ⑦籠口ノ池公園 の中を通り抜けます

籠口ノ池は、かつては下麻生における稲作のかんがい用水として使われてきましたが、現在は河川水量を調整する調整池に変わっています。この池の周囲にはサクラが植えられ、花見の名所となっています。
102 籠口ノ池公園|立寄り場所|あさおグリーン・ツーリズム
面積が1haほどある大きな公園。籠口ノ池は真福寺川に沿った広い下麻生の田んぼの灌漑用水として、稲作には大切な池であった。現在は稲作の溜池から雨水の調整池に代わり、麻生区役所道路公園センターの管理となっている。


  ⑧道標 、見落としました
東柿生小学校交差点に「昭和四年十月建立」の、とても興味深い道標があります。「東 王禅寺、石川、溝ノ口」、「南 市ヶ尾川和横濱」、「北 真福寺生田登戸」となっており、建立当時の人々の行動範囲が想像できます。
  ⑨歩道沿いの植物 
不動橋から月読神社への細道沿いには、夏にはキツネノカミソリなどの草花が見られます。キツネノカミソリの名前の由来は、キツネが出るような寂しいところに生え、葉の形が日本古来の剃刀に見立てられたという説があります。


11:38  ⑩月読神社 に着きました

天下泰平と五穀豊穣を祈願し創建され、社殿の左右にはシダレザクラ、ツバキがあり、周りはスギなどの樹木に囲まれています。また、この森にはアオゲラが見られ、スギにはキツツキ類が餌を探した穴も見ることができます。
月讀神社 (つきよみじんじゃ) | 川崎・麻生観光協会
天文3年(1534年)に麻生郷の領主・小島佐渡守が五穀豊穣を祈願し月讀宮の分霊を勧請して創建した。社殿は二度に亙り再建され、熊野・日 枝・白 山神社を合祀し麻生神社となったが、再び月讀神社となった。


11:53  王禅寺源内谷南公園の前を通ります


  ⑪おっ越し山緑地 一番上まで行ってみましたが、見晴らしはよくありませんでした

1996年に通称「丸山」が川崎市に寄贈されたもので、市民の自然とのふれあいの場となっています。この森の北側斜面では、禅寺丸柿やキツネノカミソリが大切に管理され、その外側にコナラなどの樹木があります。
91 おっ越し山ふれあいの森と柿生トンネル跡|立寄り場所|あさおグリーン・ツーリズム
平成7年に川崎市の「緑の保全地域」に指定された緑地。浄慶寺の境内に遊歩道があり、そこを上った所にある。柿生中学校脇の階段を登っても行ける。この森の隣には柿生トンネル跡がある。昭和26年(1951年)に川崎市域として初めてのトンネルとして作られたが、昭和53年(1978年)に取り壊され、現在は案内看板だけ立てられている。


浄慶寺方面に進みます


12:03  山道の途中で秋葉神社に出ました、浄慶寺に下りていきます


  ⑫浄慶寺と秋葉神社 
浄慶寺には1,000本を超えるアジサイが植えられています。背後の小高い山には散策道があります。秋葉神社は、江戸時代、領主三井家が火防、厄除け、五穀豊穣、諸民安穏を祈願して遠州秋葉神社の火伏の神を勧請したものです。

寺は元和元年(1615年)の開山。浄土宗。本尊は阿弥陀如来。緑の丘に囲まれ、梅雨時になると昭和42年(1967年)ごろから植え始めた1,000本を超えるアジサイが咲き、「柿生のあじさい寺」と呼ばれている。一対の狛犬は近年、東京小石川傳通寺(徳川家康の実母の菩提寺)より移された。また、境内には表情豊かな羅漢像群が出迎えてくれる。浄慶寺上の右手山腹には秋葉神社がある。


12:05  浄慶寺の境内にあるユニークな羅漢像


秋葉宮参道


浄慶寺門

浄慶寺の詳細


柿生駅に向かう途中にあったフラメンコ教室


柿生駅近くにある題目塔とお召講


12:23  柿生駅 南口、ゴールしました


コースタイム:2-20 起伏の中に自然豊かな公園や杜寺を訪ねて

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
柿生駅        0m  0:00    9:07
①茶臼山緑地    620m    620m  0:14  0:14  0:00    9:21    9:21
②むじなが池公園    930m  1550m  0:47  0:29  0:04    9:50    9:54
③白山神社    600m  2150m  0:58  0:08  0:03  10:02  10:05
④王禅寺ふるさと公園  1030m  3180m  1:21  0:21  0:02  10:26  10:28
⑤王禅寺  1:34  0:09  0:04  10:37  10:41
⑥琴平神社  1050m  4230m  1:52  0:17  0:01  10:58  10:59
⑦籠口ノ池公園    780m  5010m  2:16  0:20  0:04  11:19  11:23
⑧道標  2:20  0:04  0:00  11:27  11:27
⑨歩道沿いの植物  2:25  0:05  0:00  11:32  11:32
⑩月読神社    820m  5830m  2:31  0:05  0:01  11:37  11:38
⑪おっ越し山緑地    920m  6750m  2:50  0:19  0:00  11:57  11:57
⑫浄慶寺と秋葉神社    300m  7050m  2:59  0:06  0:03  12:03  12:06 
柿生駅    700m  7750m  3:16  0:17  12:23 
コース1-19へ
2019/11/30(土) 晴  7750m  3:16   2:54  0:22


2-20 柿生駅(王禅寺)の感想
コース案内に起伏の多いコースとあるように、急な坂道や階段がやたらにあり結構きついです。
一番の見所は王禅寺だと思います。10年ぶりに訪れました。西門から入ると山門上を通り過ぎて新本堂に出ます。その目の前には樹齢約450年の王禅寺柿の原木があります。王禅寺柿が最初に発見されたのは1214年鎌倉時代というのですから驚きです。旧本堂もそのまま残っているので、行ってみました。旧本堂前から階段を下り、山門を抜けると長い参道が続いています。辺りを見回すと竹やぶの先に紅く色づいたモミジが見え、いい雰囲気です。さらに進んで行くと水の流れる音が聞こえてきました。参道の両側に細く流れる水の音ではなく、川のような感じですが、その流れを見ることはできませんでした。


以上です。
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