mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
Walking,Flamenco&Guitar
Caminante,Flamenco y Guitarra

2020.03.18 ケヤキ並木からゆかりの社寺を訪ねて 小田急沿線自然ふれあい歩道4-48

2020.03.18(水)中央林間駅~南林間駅コース 5.4km 晴
ルート:中央林間駅~①観光農園(季節の花畑)~②大和歩行者専用道(つきみ野地区)~③県道沿いの植物~④大和市下鶴間ふるさと館~⑤鶴林寺~⑥大山街道(矢倉沢往還)~⑦諏訪神社~⑧伊勢社~⑨日枝神社(山王神社)~⑩鶴間中学校付近の植物~南林間駅


4-47東林間~中央林間駅コースを歩き終え、このコースのパンフレットをもらうため中央林間駅北口にいったところ、北口改札には駅事務所がありませんでした。仕方なく踏切を渡って小田急南口へ回り、もらうことができました。


4-48 中央林間駅~南林間駅コース
中央林間駅~南林間駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースでは、歴史が大きく隔たる二つの「道」が大きな魅力となっています。一つは、沿道に植栽されたさまざまな木々が提供する緑陰の下を快適に歩くことができる「大和歩行者専用道」という現代の道。もう一つは、江戸時代(幕末)の高名な蘭学者で画家でもあった渡辺崋山にまつわるエピソードが残る、「矢倉沢往還」と呼ばれた大山信仰にかかわる古くからの街道です。中央林間駅からしばらくコースをたどると、「大和歩行者専用道」に入ります。そしてこのコースのハイライトは、大山詣での街道沿いに往時の面影をそこはかとなく残す、鶴林寺や日枝神社といったポイントが分布していることです。哀調を帯びた崋山のエピソードを背景に、沿道の社寺を訪ねる散策は、往古をしのぶ小さな旅路となります。


コースマップ



11:31  中央林間駅 小田急南口スタートしました


小田急南口を出るとビルの中の東急中央林間駅改札口前を通り抜け、田園都市線に沿って進みます


11:37  柿の木通り公園


11:44  ①観光農園(季節の花畑) 

大和市は、やすらぎのある空間の創出と農地の有効活用を目的として「観光花農園」を市内10カ所に設置しています。この付近には、ムクゲやシャクナゲなどが栽培されている苗圃、市民農園、サツマイモ畑などが点在しています。
大和市/観光花農園
農地の保全と有効利用のため、土地所有者の協力のもと、さがみ農協と共同で6箇所の花農園を開設しています。令和元年度は6ヶ所  所在地:下鶴間1604 他  主な栽培植物;コスモス(春)、小町草(秋)  3,697㎡


11:47  ②大和歩行者専用道(つきみ野地区) 

大和市を南北に縦断する畑地かんがい用水路埋め立て、樹木を植栽しながら継続的に整備された道です。沿道では、ケヤキ、ユリノキ、モミジ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、サルスベリなど、四季を通じて楽しむことができます。

大和市/「伝えたい 残したい やまとの景観」4 大和緑の散歩道 ~大和歩行者専用道~
昭和20~30年代、農業用水が不足していた相模原台地に相模川から水を引く灌漑用水路が作られましたが、昭和48年からはこの水路を埋め立て、緑道としての整備が進められました。緑道は相模原市、大和市、藤沢市の3市にまたがり、大和市部分の正式名称は「大和歩行者専用道」です。様々な樹木や草花が植栽され、快適な散歩道として沿道の市民に愛されています。


11:55  三機環境園、中を覗いたところ数組の子供連れがいました

三機工業株式会社 ビオトープ 来場1万人に 「カルガモ」効果で訪問者増 | 大和 | タウンニュース
三機工業株式会社大和事業所(下鶴間1742の7)にあるビオトープ「三機自然環境園」の総来場者数が1万人を突破した。2005年に造成された同園は自然本来の環境を再現しており、地域の穴場スポットになっている。「三機自然環境園」は、会社設立80周年を記念して2005年に造成された。面積は約1000平方メートル。


12:02  大和歩行者専用道 出口です、振返ったところ


12:02  ③県道沿いの植物 気が付かず見落しました
県道50号(座間大和)線沿いの住宅の庭や苗圃には、ボタンクサギ、カキノキ、ソヨゴ、ヤマモモ、サルスベリなどの樹木や、チャガヤツリ、イモカタバミ、マメアサガオタネツケバナなどの草花が見られます。


12:12  県道50号線のここを右に入ります


12:20  ④大和市下鶴間ふるさと館 

市指定重要文化財の旧小倉家の母屋と土蔵が復元されています。母屋は、宿場の商家建築として県内でも数少ない建物です。土蔵は1918年に再建されたもので、展示品には明治期の薬類などがあります。


下鶴間ふるさと館 横にある高札場

高札は基本的な法令を板札に墨書し、庶民への法令の徹底を意図したものです。
(左)明治3年 犯罪者発見したときは役所へ訴え出ること

(中)慶応4年 キリシタン禁止   (右)慶応4年 徒党、強訴、逃散禁止


残念!新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月31日まで臨時休館延長

大和市/大和市下鶴間ふるさと館
下鶴間ふるさと館には、市指定重要文化財の旧小倉家住宅の母屋と土蔵が復元されています。母屋は安政3年(1856)に建築されたもので、宿場の商家建築として県内でも数少ない建物です。土蔵は前身建物の古材を用いて大正7年(1918)に再建された商家の付属建築で、一般に袖蔵といわれています。


12:25  下鶴間不動尊

大和の新春「だるま市」下鶴間不動尊で 1月28日は「初不動」お焚き上げも – レアリア
毎月28日は不動尊の縁日で、年初めの縁日(1月28日)は「初不動」と呼ばれている。下鶴間不動尊のだるま市は、縁起物のだるまを地元でも購入できるようにと、1960(昭和35)年から毎年「初不動」に開かれている。下鶴間連合自治会、大和商工会議所下鶴間支部、鶴林寺世話人会の協力で実施される。


12:28  ⑤鶴林寺 

1569年の創建で、開山は貞山覺智です。本尊は木造阿弥陀三尊像です。境内には本堂のほか、不動明王を祭る御堂などがあります。墓所入り口にある地蔵は「生き地蔵」と呼ばれ、この下には瀬沼崇信が眠っていると伝えられています。

鶴林寺 (大和市) - Wikipedia

鶴林寺(かくりんじ)は、神奈川県大和市にある浄土宗の寺院。鎌倉光明寺の末寺であり、詳名は宝亀山寿翁院である。 境内には鶴鳴学舎(下鶴間学校)という公立小学校があった。下鶴間宿を通る大山街道は、目黒川(境川の支流)を渡る付近で急な坂となる。その坂の登り口右手に不動明王を祀る堂(下鶴間不動尊)があり、数十段の石段を登っていくと不動堂の隣に鶴林寺が存在する。


12:33  ⑥大山街道(矢倉沢往還) 

大山の阿夫利神社を目指す「大山詣」のための街道です。「新編相模国風土記稿」では八道が数えられ、その中の矢倉沢往還は、東海道の脇往還として重要な街道です。現在でも沿道には広い敷地の邸宅が多くあります。
大和市/やまと街づくりメールマガジン用「伝えたい 残したい やまとの景観」より「矢倉沢往還の歴史的街並み(下鶴間)」
下鶴間ふるさと館を少し行くと、奥行きの長い家が立ち並ぶ住宅街が広がっています。当時の宿場の面影を残しています。旧街道沿いには、観音寺や鶴林寺など寺院や神社も比較的多く見ることができます。大山信仰・富士信仰の行者道としての一面を感じられる風景ではないでしょうか。


渡辺崋山とまんじゅうや(土屋家)

江戸時代後期の洋学者で、画家として知られる渡辺崋山は・・・・その日は都築軍荏田村(横浜市緑区)に泊りましたが、翌二十一日には矢倉沢往還下鶴間に着き、俗に「まんじゅうや」(土屋家)といわれる旅籠屋に一泊しました。「まんじゅうや」は初代土屋伊兵衛が開いた旅籠で、饅頭も売っていたといいます。・・・


12:42  ⑦諏訪神社 

諏訪大明神として多くの人々の尊崇を受け、神像は寄木造の木造男神立像(市の重要文化財・非公開)です。社殿は、拝殿、幣殿、覆殿からなり、武神としても尊崇を集めていることから、剣術の北辰一刀流の額が奉納されています。

相州下鶴間 諏訪神社公式ホームページ
当諏訪神社の創立の年代は不詳であるが、古来より式内石楯尾神社なりと伝えられ、新編相模風土記によれば文徳天皇天安元年(八五七年)五月祭祀のことが記載され、醍醐天皇延喜七年(九〇七年)の神名帳には、高座小五座のうち下鶴間村に石楯尾神社ありと記されている。鎌倉時代中期のころ諏訪社として祀られたものと考えられ、延宝八年(一八六〇年)再建の棟札があったと云うことからも、徳川氏入国当時既に厳然と鎮座していたのは明らかである。


御神木 シイ(椎)の木、樹齢二百数十年 幹廻り約3.7m 樹高16.0m 枝張り約23.0m

幟旗(のぼりばた)の竿、昭和11年に奉納され平成17年まで使用していた


12:51  ⑧伊勢社 

諏訪神社の末社に当たり、諏訪神社から、同じく同社の末社である日枝神社への途上に位置しています。和光神明宮とも称され、露地状の長いアプローチの奥に社殿があり、神鏡が納められています。


12:55  ⑨日枝神社(山王神社) 

諏訪神社の末社に当たり、大山街道(矢倉沢往還)に面して立地しています。2004年に建立された真新しい朱の鳥居が目を引きます。社殿の手前に一対のヒサカキと、鳥居から向かって右手にはイチョウがあります。


13:00  開花した桜の木に鳥がとまっていました

何鳥でしょうか


13:06  ⑩鶴間中学校付近の植物 特に目立った植物は見かけませんでした

南林間駅近くに点在する耕作地で、カキノキ、ウメ、モモなどの果樹園が見られます。また、畑地ではトロロアオイ、ヒャクニチソウなどの栽培品のほか、ノボロギク、カヤツリグサ、ザクロソウなどの耕作地雑草が見られます。


13:09  鶴間中学校裏門


13:21  南林間駅 ゴールしました


4-48 ケヤキ並木からゆかりの社寺を訪ねて コースタイム

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
中央林間駅 0m  0:00  11:31
①観光農園(季節の花畑)    680m    680m  0:13  0:13  0:00  11:44  11:44
②大和歩行者専用道(つきみ野地区)    220m    900m  0:16  0:03  0:00  11:47  11:47
③県道沿いの植物    900m  1800m  0:31  0:15  0:00  12:02  12:02
④大和市下鶴間ふるさと館    940m  2740m  0:52  0:18  0:03  12:20  12:23
⑤鶴林寺    180m  2920m  0:57  0:03  0:02  12:26  12:28
⑥大山街道(矢倉沢往還)    280m  3200m  1:02  0:05  0:00  12:33  12:33
⑦諏訪神社    410m  3610m  1:15  0:08  0:05  12:41  12:46
⑧伊勢社  1:21  0:05  0:01  12:51  12:52
⑨日枝神社(山王神社)    430m  4040m  1:25  0:03  0:01  12:55  12:56
⑩鶴間中学校付近の植物    460m  4500m  1:35  0:10  0:00  13:06  13:06 
南林間駅    900m  5400m  1:50  0:15  13:21 
2020/3/18(水) 晴  5400m  1:50   1:38  0:12


4-48 中央林間駅~南林間駅コース 感想
前のコースを終え中央林間駅北口から反対側の南口へ行くとき、東急田園都市線の駅が間にあってしばらくうろうろしてしまいました。昼前なのに小田急側から東急の駅へ向う通路はかなり混み合っていました。
観光花農園は農家の協力で観賞用の花を栽培しているとのことですが、入口がどこにあるのか分りませんでした。
大和歩行者専用道(つきみ野地区)は左側の舗装道路と並行して緑道が続いています。途中にある三機環境園(三機工業株式会社大和事業所が運営するビオトープ)は大規模災害時の帰宅困難者受け入れ施設を、市民に開放しているものだそうです。入場無料ですが入退出時にインターフォンにより遠隔操作で鍵を開けてもらうシステムになっていました。
下鶴間ふるさと館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初3月1日~3月15日まで臨時休館だったのが、3月31日まで延長ということで見学できませんでした。
矢倉沢往還の標識は関東ふれあいの道神奈川県コース9弘法大師と桜のみちでも見かけました。江戸時代矢倉沢往還は大山街道(大山道)とも呼ばれ、江戸から大山への参詣道の一つとして大変賑わったそうです。


以上です。
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