mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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2020.06.27 境川沿いにある保存緑地をたどって 小田急沿線自然ふれあい歩道4-52

2020.06.27(土)曇 高座渋谷駅~桜ヶ丘駅コース 7.6km
ルート:高座渋谷駅~①下和田のケヤキ~②左馬(さば)神社(下和田)~③上和田野鳥の森公園~④信法寺~⑤薬王院~⑥谷戸・谷戸頭緑地~⑦境川~⑧左馬(さば)神社(上和田)~⑨久田緑地~⑩大和歩行者専用道~桜ヶ丘駅


新型コロナで自粛していたため、出かけるのは3月25日以来実に3ヶ月ぶりです。3月末で小田急沿線自然ふれあい歩道のパンフレット配布が終了するということだったので、残る18コースの各駅を回って事前に集めました。ところがこのコースだけは起点の高座渋谷駅と終点の桜ヶ丘駅にも置いてなく、駅員に尋ねてもありませんでした。
自然ふれあい歩道お散歩ガイド(スマートフォンアプリ)は2020年3月27日予定でクローズする旨の案内があり、すっかりあきらめていました。ところが現地でアクセスしてみるとなんと動くではありませんか。これも新型コロナで延期になったのでしょうか。ホームページには何にも書かれていません。 小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄


4-52 高座渋谷駅~桜ヶ丘駅コース
高座渋谷駅~桜ヶ丘駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
相模原台地は、10万年前から数万年かけて、相模川が土砂を運び、地殻の隆起や富士山の火山灰が堆積して形成されました。その相模原台地と多摩丘陵との間を流れる境川は、細長い谷底平野をつくり、先代の人々はこの台地と低地と河川を巧みに利用して集落を形成し、田畑を耕し、生活を営んできました。平坦な相模原台地上は古くから林が伐採され、農耕地や住宅地として土地利用が進んだため、比較的緑が乏しくなり、かつて農民が薪や炭を得るために植林した境川の河岸段丘面の緑地が、傾斜地の故に開発されないままに残り、結果的にこの地域の数少ない、相対的にその存在価値の高い緑地となっています。緑地保有者と保全契約を結んでいる久田緑地がその象徴的な緑地であり、薬王院や左馬神社などの社寺に残るわずかな緑にも、あらためてその有り難さを実感することができるコースです。


コースマップ



8:59  高座渋谷駅 スタートしました。

高座渋谷駅前(Google Street View) 回転すると周囲を見渡せます


マップに書かれている下和田のケヤキ を探します。
大きな屋敷に大きな木がありました、もしかしたらと思い撮ります


続いて大きな木があったので、これも撮ります


ところが両方違いました、しばらく行くと看板がありました


9:19  ①下和田のケヤキ  先ほどの2本と同じ屋敷の敷地内にあります

「大津家のケヤキ」とも呼ばれるこのケヤキは、「かながわの名木100選」をはじめ、「大和市指定天然記念物」「大和市シンボルツリー100選」などに選定されています。推定樹齢は500年といわれ、樹高は25m、胸高周囲は4.1mに及びます。

下和田のケヤキ(かながわの名木100選)(大和市) - かながわ いーとこ


9:21  ②左馬(さば)神社(下和田) 

下和田の鎮守で、「相模七左馬」の一つといわれています。相模七左馬は、境川流域の村で疫病などが流行すると厄よけのために頻繁に参詣が行われた上和田、下和田、瀬谷、上飯田、下飯田、下高倉、今田の七つの社を称しています。

左馬神社(大和市下和田)<さば神社めぐり・その8> - かながわ いーとこ


9:44  ③上和田野鳥の森公園 

鳥獣保護区として指定され、林内には湧水が流れ、その流れに沿って散策路が続いています。モズやコゲラなどの野鳥が生息するほか、湿地帯ではオニスゲなどの珍しい植物や、昆虫や両生類などさまざまな生物を見ることができます。

大和市/上和田野鳥の森
上和田野鳥の森は、高座渋谷駅から北東に徒歩約20分の場所にあります。国道467号線(藤沢町田線)から一歩入ると、面積約4.2haの豊かな自然が残されています。モズ、ツグミ、カワラヒワなど約20種類の野鳥が生息し、神奈川県の鳥獣保護区に指定されています。湿地帯にはオニスゲなど貴重な植物も自生しており、一年をとおして見所の多い場所となっております。


10:02  ④信法寺 

京都の知恩院の末寺で、本尊は木像阿弥陀如来立像です。境内には旧石川家の墓地があり、市指定史跡となっています。ここのウメやモミジには、傾いた幹や枝を支え、人が頬づえをついた様子と似ている方杖支柱が施されています。


10:06  ⑤薬王院  

本尊は、1669年ごろに造立された木像の薬師如来像です。この如来像に祈願し眼病を治すことができた和田義盛が、御堂を建てたといわれています。サクラやイチョウが社寺林として取り囲み、夏期はサルスベリの花が境内に彩りを添えます。

上和田薬王院 双盤念仏(そうばんねんぶつ) 詳細情報│地域文化資産ポータル
信法寺(シンポウジ)の別院薬王院では、毎年9月8日の縁日に双盤念仏(ソウバンネンブツ)が行われます。無病息災・家運隆昌のご利益があり、昔は農耕行事の虫送りや風祭り、雹(ヒョウ)祭りにも唱えて、五穀豊穣を祈願しました。薬王院双盤念仏は、浄土宗関東総本山の鎌倉光明寺(コウミョウジ)の系統を引き、現存する鉦(カネ)の銘から享保元(1716)年にはすでに行われていたことが分かっています。


10:14  ⑥谷戸・谷戸頭緑地 (やと・やとがしらりょくち)

面積約5haの谷戸・谷戸頭緑地には、スギ・ヒノキ林やクヌギ・コナラ・エノキなどの雑木林などが残っています。前の羽が25mm以下の小型の種がほとんどで、日本では約80種類が生息するシジミチョウも見られます。


看板では谷戸頭・谷戸緑地となっています

大和市/谷戸頭・谷戸緑地
谷戸頭・谷戸緑地は、市の南東部に広がる緑地です。区域内を南北に流れ、境川に注ぐ上和田川流域の谷戸(谷状の地形)と、その東西に広がるスギ等の針葉樹で構成される斜面林からなる、市内でも残り少ない良好な緑地です。区域内の谷戸は、以前は水田として利用されていました。緑地の南側に位置する「上和田野鳥の森」から多くの野鳥が飛来するため、この森では多くの野鳥を観察することができます。また、緑地内では山野草も見ることができます。


11:29  ⑦境川  上和田二号橋

東京都町田市の西端に源を発し、片瀬海岸まで注ぐ全長約52kmの二級河川です。かつての武蔵の国と武相の国、現在では東京都と神奈川県の境界となる川で、地形的に見ても相模原台地と多摩丘陵の境を流れます。


10:48  ⑧左馬(さば)神社(上和田) 

祭神は左馬頭(さまのかみ)・源義朝で、下和田左馬神社と同じく、「相模七左馬」の一つといわれています。境内にはタブノキの大木があります。タブノキは潮風に強く、東北以南の沿海地に多く生えており、高さは20~30mです。

上和田 左馬神社 ホームページ
桃園天皇の宝暦14年3月徳川九代将軍家重の代に当村の名主渡辺兵左衛門・小川清右門がこの地に宮を建立したと伝えられる。左馬頭義朝の霊を勧遷し村民の精神修養道場となるや暫時庶民の崇敬の的となる。文化13年4月上和田信法寺14世住職の憧挙上人が氏子の賛同を得て、五穀豊穣の祈願をなしたところ其の御神徳の偉大さに武家・一般庶民に深い感銘を与え、以来五穀豊穣はもとより家内安穏の守護神として広く庶民の崇敬を得てきた。古くより相模の七鯖神社の一つに数えられ境川流域を挟んで位置しており、神社名も鯖大明神(宝暦十四年甲申)、左馬大明神(文化十三年四月三日)、和田佐馬大明神(慶応二年十二月)と変遷し、明治四十二年七月に現在の左馬神社となり村社に列せられる。


11:01  ⑨久田緑地 (くでんりょくち)

境川の段丘崖部に細長く残る緑地で、将来に向け、かながわトラストみどり財団によって緑地所有者と保全契約が結ばれています。コナラ、クヌギ、エノキなどの雑木のほか、斜面上には大きなケヤキやエノキの大径木が目立ちます。

大和市/久田緑地
久田緑地は、「守り残していきたい緑地」としてかながわトラストみどり財団が「かながわトラスト2号緑地」に指定し、土地所有者と保全契約を結んでいます。久田緑地の植生は、クヌギ、コナラ群集とスギ林で、台地の端に沿って集落が形成され、その周囲に背の高いケヤキが植栽されており、相模野独自の風景が見られます。また、クヌギ、コナラ林やその周辺には、タチツボスミレ、ホタルブクロ、ノアザミなどの草花やツバメシジミ、ベニシジミなどの蝶、ホオジロ、シジュウカラ、オナガなどの野鳥を観察することができ、絶好の散策の場となっています。
ここで道を間違えました、お散歩ガイド(スマートフォンアプリ)で確認しました
戻る途中後ろを振り返ったところです

11:15  左が間違えた道で右が出口です、車があったので個人宅かと思いました


11:18  ⑩大和歩行者専用道  1km近く直線が続きます

相模原畑地かんがい用水路(東幹線系統)の跡地を利用して1973年から整備が始められた緑道で、下鶴間から下和田までの約5.9kmの間には、キンモクセイやハナミズキ、ドウダンツツジなどが植栽されています。


大和歩行者専用道の左側には田園風景が広がっています

大和市/「伝えたい 残したい やまとの景観」
大和緑の散歩道 ~大和歩行者専用道~、昭和20~30年代、農業用水が不足していた相模原台地に相模川から水を引く灌漑用水路が作られましたが、昭和48年からはこの水路を埋め立て、緑道としての整備が進められました。緑道は相模原市、大和市、藤沢市の3市にまたがり、大和市部分の正式名称は「大和歩行者専用道」です。様々な樹木や草花が植栽され、快適な散歩道として沿道の市民に愛されています。


11:33  金毘羅神社


11:34  桜ヶ丘駅  ゴールしました


次のコースへ行くために、桜ヶ丘駅から小田急線で長後駅へ移動します


4-52 高座渋谷駅~桜ヶ丘駅コース コースタイム

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
高座渋谷駅        0m  0:00    8:59
①下和田のケヤキ  1000m  1000m  0:21  0:20  0:01    9:19    9:20
②左馬(さば)神社(下和田)  0:23  0:01  0:01    9:21    9:22
③上和田野鳥の森公園  1250m  2250m  0:47  0:22  0:02    9:44    9:46
④信法寺    850m  3100m  1:05  0:16  0:02  10:02  10:04
⑤薬王院  1:09  0:02  0:02  10:06  10:08
⑥谷戸・谷戸頭緑地  1:16  0:06  0:01  10:14  10:15
⑦境川  1250m  4350m  1:30  0:14  0:00  10:29  10:29
⑧左馬(さば)神社(上和田)  1:51  0:19  0:02  10:48  10:50
⑨久田緑地  1450m  5800m  2:04  0:11  0:02  11:01  11:03
⑩大和歩行者専用道    800m  6600m  2:19  0:15  0:00  11:18  11:18 
桜ヶ丘駅  1000m  7600m  2:35  0:16  11:34 
コース4-53へ
2020/6/27(土) 曇  7600m  2:35   2:22  0:13


4-52 境川沿いにある保存緑地をたどって 感想
天気予報はくもりでしたが、梅雨の合間なのでレインウェアを持参しました。3ヶ月以上の空白があり、余りにも久しぶりのため念入りに持ち物の確認をして出かけました。
お散歩ガイド(スマートフォンアプリ)は既に通知があったように、終了しているものとあきらめていました。ダメもとでアクセスしたところ、今までどおり使えたのです。早速このコースの緑地で出口が分らなくなったときに、威力を発揮しました。できることならこのままずっと継続してほしいと思います。
コース内に二つの左馬(さば)神社があります。なんと横浜・藤沢・大和には「さば神社」が12社(改名したものを含む)もあり、左馬以外に鯖、佐婆、佐波などと表記されているそうです。
電車と市街地はマスクを着けていましたが、公園や緑地ではできるだけ外すようにしました。上和田野鳥の森公園では入ってすぐ、おじいちゃんと孫と思われる3~4歳の女の子とすれ違いました、「こんにちは」と声をかけると大きな声で「こんにちは」と返してくれました。出口近くではこちらに向ってくる女性3人組が全員マスクをしていたので、あわててこちらも付けたところ、「おはようございます」と声をかけてくれました。山にも行っていないので、久しぶりの挨拶ができました。


以上です。
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