関東ふれあいの道 群馬県コース15 榛名山へのみち
2017年11月15日(水)晴
群馬県コース15 榛名山へのみち
榛名神社から天神峠までは上りで、神社周辺の杉林や広葉樹が楽しめる静かなコースです。
起点近くには、明治期に巨石を積み上げて造られた砂防堰堤群があり、当時の技術の高さを見ることができます。この堰堤は平成16年に(社)土木学会から選奨土木遺産の賞を受けています。
天神峠からは県立榛名公園内のコースで榛名山の外輪山(氷室山、天目山、松の沢峠、スルス峠)の稜線沿いを歩きます。
8.2km/健脚向け/標準歩行時間3時間00分/撮影ポイント:榛名湖と榛名富士
ルート:
榛名神社(高崎市)~天神峠~氷室山~天目山~七曲峠~松之沢峠~磨墨峠~渋川市伊香保町ヤセオネ峠
今日は1日3コースを目指して5時に家をでました。無事回れるでしょうか。
8:06
高崎駅西口
赤羽6:23発高崎線高崎行に乗ったのですが、途中鴻巣駅手前で「非常停止ボタンが押されたので安全確認のため一時停止します」という車内放送が流れました。これはまずいと思いましたが3分間ほどで運転再開され、高崎駅には時刻表どおり8:01に着いて事なきをえました。
高崎駅西口2番バスのりば
前回コース14道祖神のみちでさわらび療育園入口バス停まで乗ったときと同じ8:30発榛名湖行です。そのときも1時間以上かかりましたが、今回はさらにその先の榛名神社まで行きます。
時刻表と料金表
2番のりばの隣にあった案内所に貼ってありました。下の左に榛名神社まで1,100円と出ています。
9:34
バスからの眺め
山道を一気に820mまで上って行きます。
9:37
榛名神社バス停到着、標高820m
乗ってきたバスです。何人も降りました。
9:40 スタートしました。
9:43
神社社殿工事中の看板
9:43
鳥居越しに随神門(国指定重要文化財)が見えます
随神門は榛名神社境内に入り二ノ鳥居をくぐった正面に、弘化4年(1847)に建てられた八脚門です。神仏習合時代には運慶作と伝えられる仁王像が置かれた仁王門でしたが、神仏分離令により仁王像は焼かれ、現在は明治39年(1907)に祀られた随神像が祀られ随神門と呼ばれています。
9:44
随神門脇にある案内板
榛名神社散策マップ
群馬バス室田営業所でもらったものです。これがあったので、助かりました。
9:44
榛名神社由緒
榛名神社の名は延長5年(927)に完成した『延喜式神名帳』という、全国の主要な神社の名を書き記した記録の中に「上野十二社」の一つとして載っています。 この記録に載っている神社は「式内社」と呼ばれ、この当時すでに格式の高い神社であったことがうかがえます。
9:45
鞍掛岩
鞍掛岩は、参道を進み随神門をくぐりみそぎ橋を渡った右手にある岩で、石橋の様な形をしています。
9:47
千本杉
9:50
神宝殿(県指定重要文化財)
神宝殿は榛名神社の参道に立つ三重塔です。一宮外記が中心となり、多くの人々の寄進によって明治2年(1869)8月に竣工しました。慶応4年(1868)の神仏分離令で廃仏毀釈の運動が起こりましたが、三重塔は取り壊しの難を免れ、現在に至っています。県内で唯一現存する木造塔婆建物で、明治時代以降は神宝殿と称しています。
9:51
塞神社(さいのかみしゃ)
災いを防ぎ、安全を守るために祀られている小祠。6月と12月の最後の日にここで道饗祭が行われる。
9:52
矢立スギ(国指定天然記念物)
矢立スギは榛名神社の参道にあり、高さ55メートル、幹の周囲9.4メートルを誇る樹齢400~500年の巨木です。矢立とは武将たちが戦勝、領内安全等を祈願するために境内の木に矢を射立てる儀式のことで、榛名神社の矢立スギには武田信玄が戦勝を祈願して矢を射立てたという言い伝えがあります。
9:53
双龍門(国指定重要文化財)
双龍門は榛名神社の本社・幣殿・拝殿から一段下りた石段の途中に、安政2年(1855)に建てられた四脚門です。総ケヤキ造で全体に彫刻が施された高い装飾性をもつ建物です。彫刻や彩色画などに龍が多く取り入れられていることから双龍門と呼ばれています。天井には水戸藩主徳川斎昭公が宋の哲宋皇帝勅製の墨を下賜した墨で上り竜、下り竜が画かれています。
9:55
榛名神社の本社・幣殿・拝殿(国指定重要文化財)、標高850m
本社・幣殿・拝殿は文化3年(1806)に建てられた権現造の建物で、御姿岩の前面に接して建てられた他に例を見ない珍しい建造物です。御姿岩内の洞窟を神聖な本殿として御神体が祀られています。建物は朱と黒を基調として要所に金箔や多彩な彩色が施され、左右の脇障子の「竹林の七賢人」や司馬温公の図など数多くの彫刻で飾られ、天井には天井画が画かれています。
9:56
本社・幣殿・拝殿を横から
10:01
瓶子の滝(みすずのたき)
錫でできている酒器をみすずと呼ぶ。滝の落ちている両脇の岩を瓶子(みすず)岩と呼び、そこから落ちている滝ということからその名がある。
10:04
塩原太助奉納玉垣
左の階段から下りてきて、右側の登山道を進みます。工事車両が入り、作業をしていました。迂回の看板は車両用で、歩行者は通れます。
10:08
コース略図
関所を過ぎたところにありました。
10:09
榛名川上流砂防堰堤(国登録有形文化財)
榛名川上流砂防堰堤は、榛名川上流域にあり、昭和30年の竣工以来、半世紀にわたって地域の防災上きわめて重要な役目を果たしています。高さ17メートルの練石積粗石コンクリート構造の大規模な堰堤は、群馬県内に5基しかありません。当時、高度な石積技術が用いられたことがうかがえます。 この砂防堰堤は、榛名神社から榛名山へと続く関東ふれあいの道沿いにあり、周囲の渓谷景観と調和した練石積の外観が観光資源としての価値も見出されています。
堰堤の上には九折岩(つづらいわ)が見えます。
10:12
10:15
九折岩(つづらいわ)
榛名神社境内には多くの奇岩があります。そのうち九折岩は榛名神社の裏手にあり、岩が九十九折(つづらおり)の様に数多く折れ曲がった形をしています。
どことなく観音様のように見えます。
10:16
榛名神社から0.2km、天神峠まで1.7km、ヤセオネ峠まで7.3km
10:26
榛名神社から0.6km、天神峠まで1.3km、ヤセオネ峠まで6.9km
10:38
常滑の滝
群馬県特有の関東ふれあいの道の名札が木にかかっています。
10:39
常滑の滝
水が流れていないので、どこに滝があるのか分りませんでした。
10:44
丁目石
二十二丁目
10:46
榛名神社から1.1km、天神峠まで0.8km、ヤセオネ峠まで6.4km
10:51
榛名神社から1.6km、天神峠まで0.3km、ヤセオネ峠まで5.9km
10:54
長野堰用水の歴史
長野堰用水は、古くは室町時代より農業や市民生活に利用され、高崎市の発展の礎として大きく貢献している施設です。高崎の街や水田地帯は2つの自然河川に挟まれていながら、その台地状の地形から水の恩恵を受けにくい地域でした。水利に乏しいこの地域を潤すために長野堰用水の開削が始まったのは、約1000年前と言われています。
11:01
榛名神社から1.8km、ヤセオネ峠まで5.5km
11:01
天神峠。榛名神社から1.9km、ヤセオネ峠まで5.4km、天神峠バス停まで0.2km、
標高1120m
11:07
上り階段が続きます。
11:08
どこまでも続きます。
11:42
氷室山。天神峠から1.1km、ヤセオネ峠まで4.5km
標高1270m
11:47
氷室山から0.8km、七曲峠まで0.6km、ヤセオネ峠まで4.3km、天神峠バス停まで1.3km
11:52
天目山山頂
木の柱に標高1303mと書かれています。写真を撮っていたら若い男女が上ってきました。しかしここからだと榛名湖がよく見えません。
11:58
撮影ポイント:榛名湖と榛名富士
左から鬢櫛山(標高1,350 m)、烏帽子岳(1,363 m)、榛名富士(1,390.5 m)
上毛三山の一つ、榛名山の火山活動によって生まれた、標高1,100メートルにある榛名湖。年間を通じて美しい景観と自然を満喫できる高崎市で一番人気のアウトドアスポット。爽やかな空気の中、ボートや遊覧船、オートキャンプなどが楽しめます。
12:08
榛名湖
12:10
見えるのは榛名富士
榛名富士(標高1,390.5 m)
12:10
榛名山への道案内
12:13
七曲峠
12:19
七曲峠から0.3km、松の沢峠まで0.9km、ヤセオネ峠まで3.4km、天神峠バス停まで2.2km
12:25
三ツ峰山登山口
三ッ峰山(1,315 m)
12:26
今度は下り階段がどこまでも続きます。
正面に見えるのは相馬山(1,411 m)と思われます。
12:30
里程標。天神峠から2.7km、ヤセオネ峠まで2.9km
12:33
七曲峠から1.0km、松の沢峠まで0.3km、ヤセオネ峠まで2.7km、天神峠バス停まで2.9km
12:35
左は掃部ヶ岳(かもんがたけ)標高1,449 m、右が榛名富士(1,390.5 m)
12:37
松の沢峠。天神峠バス停まで3.1km
標高1170m
12:39
スルス峠まで0.9km、ヤセオネ峠まで2.5km
12:40
榛名神社から4.5km、松の沢峠から0.1km、スルス峠まで0.8km、ヤセオネ峠まで2.4km、ゆうすげの道まで0.2km
12:41
コース略図
12:45
榛名神社から4.6km、松の沢峠から0.2km、スルス峠まで0.6km、ヤセオネ峠まで2.3km
12:49
榛名山の歴史
相馬山や榛名富士が生まれたのは1万1千年前とされています。
12:51
左は掃部ヶ岳(かもんがたけ)標高1,449 m、右が榛名富士(1,390.5 m)
榛名湖は見えなくなりました。
12:52
磨墨(スルス)岩
12:56
磨墨(スルス)岩
12:58
スルス岩行人洞方面
行人洞には寄りません。
12:58
スルス峠。榛名神社から5.3km、松の沢峠から0.9km、ヤセオネ峠まで1.6km、ゆうすげの道まで0.1km
標高1150m
13:00
スルス峠。榛名神社から5.3km、松の沢峠から0.9km
13:01
スルス峠のあずまや
スルスとは臼(うす)のことで、磨墨はあて字
ここで昼食です。
13:11
スルス峠から0.4km、榛名神社から5.7km、ヤセオネ峠まで1.2km
13:14
相馬山(1411m)方面
13:19
相馬山登山口
相馬山の鳥居の前を通ります。
13:20
スルス峠から0.7km、榛名神社から6.0km、ヤセオネ峠まで0.9km
13:22
黒髪山神社
相馬山は信仰の山で、黒髪山神社があるそうです。
相馬山は山岳信仰の霊山として厚く信仰されていた。しかし、険阻なため老人、婦女子には登拝が困難なため里宮建立の気運が高まり南和十郎ほか地元の有志が発起人となり、山頂に社を造営したのち、明治20年現在地に神道修成派上野祠(黒髪山神社)を成完した。榛東村|榛東村の文化財
13:26
スルス峠から1.0km、榛名神社から6.3km、ヤセオネ峠まで0.6km
13:32
相馬山
ここにも鳥居がありました。
13:22
コース略図
13:33
相馬山登山口
ヤセオネ峠ゴールです。標高1170m
標準歩行時間3時間00分→実際歩行時間3時間53分
今日の感想(2017年11月15日(水)晴:群馬県コース15 榛名山へのみち)
榛名神社は思っていたよりはるかに広く見るところが多いため、かなりの時間を費やしてしまいました。標準時間にはおそらく榛名神社本社・拝殿までの約20分間は入っていないのではないかと思います。また、天神峠~氷室山~天目山~七曲峠~松之沢峠に至る急な階段の連続で、途中小休憩を繰り返したので予想外の時間を要しました。さらに撮影ポイントの位置の記載がなく、どこで撮ったらよいのか不鮮明で、何回も足を止め撮影を繰り返しました。カメラマークは氷室山辺りかと思い見渡しますが、木が邪魔で榛名湖と榛名富士をうまく撮ることができません。氷室山で出会った女性に聞いてみると、この先の天目山ならよく見えるはずだとのこと。しかし天目山でもやはり木が邪魔で見通せません。結局その先の少し開けた場所でようやく撮り終えました。そのつどザックを下ろし自撮棒をセットしたりで、それだけでも20分近いロスをしています。不親切な案内に憤りを感じました。もう少しで榛名湖が見えなくなってしまうのではと心配になりました。もう一つ氷室山、七曲峠、ヤセオネ峠など地名を表示したものが見当らず、現在地がすぐ判断できないのは不親切だと感じました。指導標識の支柱に地名を書くだけで済む話です。
今日は泊まるつもりで1日3コースを予定しているのに最初で大きくつまずいてしまい、標準時間より53分遅れとなりました。
コース全体で出会ったのは砂防堰堤を過ぎた所で男性一人、氷室山の山頂で女性二人、天目山で男女二人の計五人でした。
以上です。









































































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