mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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Caminante,Flamenco y Guitarra

2020.03.04 二宮尊徳ゆかりの地に自然を訪ねて 小田急沿線自然ふれあい歩道3-42

2020.03.04(水) 富水駅~開成駅コース(逆) 4.7+(1.4)=6.1km 晴
ルート:開成駅~⑪酒匂川の堤防~⑩堤防上の樹林~サブ分岐~栢山駅~サブ分岐~⑨堤防上の松並木~⑧水田のあぜの植物~⑦栢山神社~⑥善栄寺~⑤二宮尊徳誕生の家~④尊徳記念館~③水路の生き物~②若宮八幡宮~①光明寺~富水駅


このコースはどういう訳か小田原寄りの富水駅が起点になっています。これまで全て新宿寄りから小田原に向って歩いたので、コースマップとは逆になりますが、開成駅から富水駅へ向うことにしました。


3-42 富水駅~開成駅コース(逆)
富水駅~開成駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
二宮尊徳(1787年~1856年)ゆかりの地を訪ねながら、酒匂川に由来する水と緑の豊かな自然に触れることができるコースです。二宮尊徳は、栢山で生まれ育った篤農家です。没落した家業を立て直した経験をもとに殖産を説き、農村の復興に貢献しました。尊徳記念館や尊徳の生家、菩提の善栄寺などでその一生をうかがうことができます。また、行く先々の社寺に生育する珍しい樹木や、網目状に流れる水路が特徴的な水辺景観、自然の猛威に懸命に立ち向かった先人の努力がつくり上げた酒匂川堤防の河川景観など、興趣は尽きないことと思います。


9:30  開成駅 東口、スタートしました


9:33  酒匂川の土手に上ります


酒匂川の栢山頭首工(かやまとうしゅこう)

ここまでは前のコース3-41と同じ道です、ここから土手を右に進みます


9:48  おかめ桜植栽地、一旦土手を下ります


9:50  ⑪酒匂川の堤防 、この先堤防工事のため迂回路を通るようです

所々切れている様子がたなびく霞に似ていることから名付けられた「霞堤(かすみてい)」は、堤防の一部を不連続にすることによって、そこから河川水を田畑などの比較的被害の少ない所に誘導します。氾濫があった場合には、山から運ばれてきた豊富な栄養分が農地に補給される効果もあります。


9:55  水害碑、昭和13年に水害があったようです


9:56  ⑩堤防上の樹林 

堤防上には、洪水対策のために植えられたクロマツの林のほかに、エノキとニセアカシアの林も所々で見ることができます。外来種のニセアカシアは、砂防用にあちこちで植えられ、繁殖力が強いことから野生化しています。


9:58  霞堤の説明板

酒匂川の堤防を歩く
霞堤は武田信玄の考案とされることから「信玄堤」ともいう。あえて堤防を 切って二重に並行して設置することで洪水時の遊水機能を持たせてある。以前には 酒匂川の右岸には九十間堤、坂口堤、中曽根堤があった。


9:59  ここで通行止になり、迂回路へ

迂回路


10:03  サブ分岐 ここから通行止めの道を横切って階段を上ります


階段を下りて通行止めの脇をすり抜けます


10:06  県立小田原城北工業高校の前を通ります


10:14  サブルート栢山駅 で折り返します


栢山駅前の二宮尊徳遺跡案内図


10:25  工事現場に戻ってきました


10:26  サブ分岐 


10:31  ⑨堤防上の松並木 

川の堤防上の河口まで植栽されている約400本のクロマツは、江戸時代の農政家・二宮尊徳が子守りの駄賃のお金で、松の苗を植えたものが始まりといわれています。大きく根を張るクロマツは、治水に役立ちました。


10:33  水神碑


10:38  ここで土手を下ります


10:39  ⑧水田のあぜの植物 

水田のあぜは水をためる「堤防」としての役割を保つために、定期的に草刈りが行われています。この草刈りにより、多様な在来種が植物群落として残され、キンエノコロ、ウシハコベなどのさまざまな草花が生育しています。


10:44  ⑦栢山神社 

境内には、小田原市指定保存樹のクスノキとイチョウの大木が見られます。ほか、ムクノキやゲッケイジュ、エノキなどが植栽されているこの林は、数年前までは、樹冠が真っ白に見えるほどのコサギの大群が住んでいたそうです。

小田原市指定保存樹のクスノキ


10:49  二宮総本家屋敷跡

二宮総本家は永正年間(北条早雲の頃)、初代二宮伊右衛門がこの地に定住して以来の名家で、万治元年(1658年)には田地6町4反17歩(6.4ヘクタール)を持つほどであったが、次第に家運が傾きはじめ、寛政12年(1800年)に当主儀兵衛が亡くなると総本家は絶えてしまった。
19歳のときに総本家再興を志した尊徳はまず総本家の敷地内で竹を育てこれを売ってその再興資金とした。後年、この資金をもとに田地等を次々と買い入れていき、嘉永年間(1848年~1853年)にはその復興を完成した。この間、約50年といわれている。  小田原市教育委員会


10:50  ⑥善栄寺 

1215年に創建され、酒匂川の度々の氾濫により荒廃したものの、北条氏康夫人の瑞渓院(ずいけいいん)によって再興されました。二宮尊徳は栃木県今市市の如来寺に葬られ、ここの墓には遺髪と遺歯が納められています。

小田原市 | 善栄寺(尊徳一族墓所)
善栄寺
建保三年(一二一五)巴御前が木曽義仲和田義盛の両先夫の菩提のために善法真栄上人を招じて開山したものと伝える。小田原北条氏が関東の覇者として隆盛したとき三代太守北条氏康夫人として賢婦のほまれ高かった瑞渓院が巴御前開基の寺という因縁によって、当寺に帰依し、名僧悦叟宗忻和尚(透源大通禅師)に請うて再興し堂宇を完成した。時に天文二十三年(一五五四)で、この時より宗派を曹洞宗に改められたが、以来四百数十年宗統を継承し寺門を護持し、髙燈をかかげて今日に至ったのである。


木曽義仲公側室當寺開基巴御前之墳


境内の二宮金次郎「少年勉学の像」
伯父 万兵衛宅で夜遅くまで勉学に励む16歳ごろの金次郎


11:05  ⑤二宮尊徳誕生の家 

この家は、尊徳が16歳の時、一家離散の際に売り払われてしまいました。転売・移築を重ねながら農家の住宅として使用されていたものを、尊徳記念館建設期成会が、尊徳が誕生した場所に復元し、小田原市に寄贈しました。神奈川県重要文化財です。
小田原市 | 建造物・二宮尊徳生家
二宮尊徳が郷里小田原(当時栢山村)で住んでいた家は、誕生の家と再興の家があり、誕生の家は、尊徳が16歳の一家離散の際に売り払われてしまいました。そして、24歳の時に寄食していた伯父万兵衛宅から独立した時、家を再建しました。尊徳は、天明7年(1787)7月23日この家で誕生しています。この家の建築年月は明らかではありませんが、おそらく祖父銀右衛門が兄の万兵衛から分家して、その南側(尊徳誕生の地)に一家を創建立した時、造ったものと思われます。祖父の分家は、寛保2年(1742)と推定されるので、約二百数十年を経過した家です。


二宮尊徳先生  回村の像


11:06  ④尊徳記念館 

二宮尊徳は、両親と死別してからは伯父の家に寄食しながら創意工夫に努め、30歳のころには一家の再興を果たしました。その後、農村指導者として69歳で逝去するまでに立て直した町村は六百余といわれています。
小田原市 | 尊徳記念館
二宮尊徳(金次郎)は、江戸時代の農村改革の指導者です。逆境を努力で切り拓き、惜しみなく働き、多くの農村の救済に尽力しました。ここ栢山は、尊徳の生誕の地。二宮尊徳生家に隣接する記念館は、彼の生涯や、その教えを学ぶ展示室のほか、会議室や宿泊室を備え、講座、サークル活動等の生涯学習活動の場としてご利用いただけます。
尊徳記念館展示室・生家 は新型コロナウイルスのため臨時休館でした


11:10  ③水路の生き物 、左は尊徳記念館です

かつては自噴の井戸が各所で見られ、水路が網目のように走るのどかな田園地域でした。水路には在来種のヤナギモ、エビモの中に外来種のオオカナダモなどの水草が見られます。


11:14  トウカエデとマテバシイの並木


11:19  ②若宮八幡宮 

酒匂川西岸、堀之内村(旧地名)の鎮守で、昔は飯田岡(現在の所在地である堀之内よりも南方)にあったようです。境内には、「小田原市緑と生き物を守り育てる条例」により保存樹として指定されたムクノキ、ケヤキの大木が見られます。


11:22  ①光明寺 

光明寺には、「シキザクラ(四季桜)」と呼ばれる春と秋の1年に2回開花する桜が植えられています。地元では、秋にも咲く桜として「ジュウガツザクラ(十月桜)」とも呼ばれており、マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられる栽培品種です。

境内で掃除をしていた年配の女性に四季桜はどこにあるのか尋ねました
すると入ってすぐ左にある木だと教えてくれました


四季桜、わずかに花が咲いています

 


11:27  富水駅 、ゴールしました


3-42 二宮尊徳ゆかりの地に自然を訪ねて コースタイム

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
開成駅        0m  0:00    9:30
⑪酒匂川の堤防  0:20  0:20  0:00    9:50    9:50
⑩堤防上の樹林  0:26  0:06  0:00    9:56    9:56
サブ分岐  1800m  1800m  0:33  0:07  0:00  10:03  10:03
栢山駅    700m  2500m  0:45  0:11  0:01  10:14  10:15
サブ分岐    700m  3200m  0:56  0:11  0:00  10:26  10:26
⑨堤防上の松並木  1:01  0:05  0:00  10:31  10:31
⑧水田のあぜの植物  1000m  4200m  1:09  0:08  0:00  10:39  10:39
⑦栢山神社  1:17  0:05  0:03  10:44  10:47
⑥善栄寺    520m  4720m  1:23  0:03  0:03  10:50  10:53
⑤二宮尊徳誕生の家  1:37  0:12  0:02  11:05  11:07
④尊徳記念館    470m  5190m  1:39  0:01  0:01  11:08  11:09
③水路の生き物  1:40  0:01  0:00  11:10  11:10
②若宮八幡宮    580m  5770m  1:49  0:08  0:01  11:18  11:19
①光明寺  1:54  0:03  0:02  11:22  11:24 
富水駅    330m  6100m  1:57  0:03  11:27 
コース3-43へ
2020/3/4(水) 曇  6100m  1:57   1:44  0:13


3-42 富水駅~開成駅コース(逆) の感想
今日の天気予報は雨時々曇、しかも気温が低いということなので、傘・レインウェアを用意して出かけました。
開成駅で駅員にコースマップをもらおうとしたところ、改札の外にあるということです。その時、駅員から「この自然ふれあい歩道は3月いっぱいで終了するため、撤去する予定」とのこと。どうやら千歳船橋駅で聞いたことは本当のようです。
前半は酒匂川の土手を進みます。散歩やショギングをする人を何人か見かけました。また新型コロナウイルスで学校が休みになったと思われる子供たちの姿が目につきました。
そうかと思えば尊徳記念館は新型コロナウイルスで今日から休館ということでした。入ってみたかったので残念です。


以上です。
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