mesetaのブログ

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2020.07.05 引地川沿いの大庭城址公園を訪ねて 小田急沿線自然ふれあい歩道4-56

2020.07.05(日) 雨後曇  善行駅(大庭城址公園)コース  8.5km
ルート:善行駅~①善行神社(稲荷)~②雑木林~③竹林~④田園風景~⑤大庭城址公園~⑥舟地蔵~⑦大庭遊水地~⑧引地川親水公園~⑨引地川緑地保全地区~⑩八坂神社跡地付近の常緑の森~善行駅


コース4-55を歩き終え、六会日大前駅から小田急線に乗り一つ目善行駅に着きました。
コースマップの配布は今年3月31日で終了していますが、それ以前に入手済みです。


4-56 善行駅(大庭城址公園)コース
善行駅(大庭城址公園)コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
このコースは、相模原台地、谷底平野および引地川など台地と河川が形成した起伏に富んだ地形を巡ります。相模原台地上の平坦部は、近年、都市化が進行し、畑地が住宅地などへと変化していますが、引地川の両岸の段丘崖は、急傾斜のため耕地や宅地への造成を免れ、景観・防災面のみならず、さまざまな動植物の生育・生息空間となる貴重な緑地として保全・活用が図られています。そして、引地川の谷底平野は水田として多く利用され、今ものどかな田園風景が広がっています。また、引地川に沿って、親水公園や大庭遊水池が水辺の自然とのふれあいの場として整備されています。


コースマップ

11:36  善行駅  西口  スタートしました、雨が降り続いています

善行駅前(Google Street View) 回転すると周囲を見渡せます


11:48  ①善行神社(稲荷) 

藤沢市内の源義経公を祭る白旗神社の末社です。稲荷とは、もともと「稲成(いねなり)」、つまり稲が成育することを意味しているといわれており、祭神の宇加魂命(うがたまのみこと)は、穀物の神様として知られています。キツネは、その使いとされています。

悠遊・楽感雑記帳 藤沢市善行・善行神社
善行稲荷神社の創建年代は不明ですが、嘉永3年(1850)には既にあり、善行稲荷と呼ばれ親しまれてきました。 江戸期には金龍寺を別当寺とし、平成9年(1997)善行稲荷と八坂神社を合祀して善行神社になり、白旗神社(藤沢2-4-7)の末社となっています。


11:54  マップに「大きなケヤキ」と書かれたところ

善行団地


11:59  中原公園 


12:05  マップにビューポイントのマークがあるところ


栗の木林の前を通ります


12:09  ②雑木林 

道の斜面にはコナラ、ヤマザクラなどが生育する雑木林があります。ムラサキシキブなどの低木も生育していますが、最近では人手不足で管理が行き届かず、アズマネザサなどが密生し、林床の草花が少ない雑木林へ変化しています。


12:18  山王神社 みどころポイントには入っていないのでパスしました


12:20  ③竹林 見えるのはごく一部です

道の両側にマダケ林、モウソウチク林があります。モウソウチクは中国原産で、マダケは中国原産説もありますが、化石などにより日本原産説が正しいようです。竹類は花を咲かせるまでの期間(開花周期)が大変長い植物で、モウソウチクで67年、マダケで120年の記録があります。


12:26  ④田園風景 

雑木林を背に、大庭城址公園へ向かう途中、田畑やあぜ道、水路が形づくる田園風景が広がっています。木々に囲まれた空間から一転、開放感あふれる景色へのコントラストに心ひかれるだけでなく、目を凝らせば、豊かな自然にひそむ草花や生き物を見掛けることがあります。


横浜水道引地川水道橋  


12:37  大場鷹匠橋 雨が降り続きます


大場鷹匠橋から見た引地川


引地川親水公園に入ります


12:58  ⑤大庭城址公園 入口

縄文、弥生時代の遺跡が発掘され、古くから人々の生活の場であったこの地は、源平の騒乱の時代には大庭景親の拠点になり、本格的な築城は太田道灌によって行われました。園内には大芝生広場、チビッコ冒険広場などがあります。

大庭城址公園の紹介|藤沢市
大庭城は、12世紀関東平氏の雄、大庭氏の拠を15世紀になって太田道灌が本格的に築造し、その後小田原北条氏が改修したと伝えられています。太田道灌は関東管領上杉家に仕え江戸城を築造したことでも知られています。

正面入り口から入って管理事務所に寄って、南入口から出ます
13:01  管理事務所


外へ出ると雨は小降りになってきました


13:08  大庭城址の方へ坂を上っていきます


13:12  大庭城址 

大庭城址の案内板 | 大庭城のガイド | 攻城団
大庭城は、平安時代の末期(12世紀末)、大庭荘(おおばのしょう)を本拠としておこった関東平氏の雄(ゆう)、大庭氏の拠点であったと伝えられますが、明らかな記録はなく、室町時代中頃(15世紀後半)になって、扇谷(おおぎがやつ)上杉定正の執事太田道灌が、本格的な築城を行ったとされています。その後、上杉朝良のとき、北条早雲によって攻略され、以後、小田原北条氏の支配下に置かれました。そして、天正15年(1587)、小田原北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、大庭城は、廃城となったようです。現在残されている土塁(どるい)・空堀(からぼり)などの城址の構えには、小田原北条時代の改修があったものと考えられますが、雄大でかつ綿密に設計されていたことは、築山(つきやま)、裏門、二番構(にばんがまえ)、駒寄などの地名からもしのばれます。


すぐ隣にあったモニュメント


掘立柱建物址 (ほったてばしらたてものし)

空堀と掘立柱建物址 | 大庭城のガイド | 攻城団
大庭城は、台地上を東西に横断する三本の空堀(からぼり)によって、一の郭(くるわ)、二の郭、三の郭、四の郭にわかれています。ここは、最南の郭にあたり、北縁の空堀によって、北側の郭と区画されています。周囲には、土塁(どるい)の跡が部分的に見られ、東斜面には腰郭(こしぐるわ)、西斜面には二段の空堀や帯状の腰郭が残っています。この石柱は、昭和43年の発掘調査で確認された高床建築の柱穴の配列(掘立柱建物址)を示したもので、実際の柱穴は現地表下50cmに保存されており、これは原位置ではありません。このほかにもいくつかの遺構が発見されていますが、この郭が大庭城のなかで、どのような役割をはたしたかは、今後の全面的な発掘調査を待たなければわかりません。


雨は止んだようです


南口手前は細くて長い山道になっています

この公園内では一人も出会いませんでした


南口にある案内図


13:23  ⑥舟地蔵 

台座が舟型になっていることから舟地蔵と呼ばれています。1512年の北条早雲による大庭城攻略の際、攻略法を教えた老婆をその秘密を守るために斬り殺したという悲しい逸話があり、その供養として地蔵尊を祭ったといわれています。

舟地蔵 | 観光スポット-大庭・遠藤・御所見 | 藤沢市観光公式ホームページ
永正9年(1512)夏、北条早雲は大庭城を攻めようとしたが、周辺は沼地であったために難儀していたところ、近くに住む老婆から引地川の堤を切れば沼が干上がると聞き出した。そして、その秘密を守るために老婆を殺してしまった。後にその老婆を供養するために建立されたという。


舟地蔵公園 中へは入りません


13:34  ⑦大庭遊水地 の木道

大庭遊水地は、藤沢市内最大の湿性草原です。遊水地内では、低茎の草原にヤナギやヨシが侵入し植生遷移が進行していますが、タコノアシなどの近年減少が著しい種も生育しています。また、コサギやカワセミ、カルガモなどの野鳥が生息しています。
植物遷移の大実験場“大庭遊水地” -引地川親水公園はワンダーランド | ふじさわエコ日和
大庭遊水地は平成6年度(1994年度)に引地川の洪水防止を目的に整備されました。面積は11.5ha、洪水貯留量284,000㎥です。整備に伴い、引地川沿いの6.9haが自然保全ゾーンとなりました。


カミツキガメを見つけたら 管理事務所にお知らせください

反対側の木道


13:40  天神橋 


13:44  ⑧引地川親水公園 

湿性植物園や藤棚、ツツジの丘、桜並木などがあり、市民の憩いの場として親しまれています。また、タチヤナギ、オノエヤナギなどのヤナギ類、水辺に自生する植物やコサギ、ハクセキレイなどの水辺の野鳥も観察できます。
引地川親水公園の紹介|藤沢市
公園内には、気軽に自然とふれあうことができる湿性植物園や、藤棚、ツツジの丘、桜並木などがあり、市民に親しまれています。また、河川区域内には緩やかな芝生の護岸や、親水広場、水と石の広場など、水とじかに接することができる施設が整備されています。


13:52  ⑨引地川緑地保全地区 急坂の途中にありました

相模原台地を浸食することによって形成された引地川左岸側の、段丘崖の斜面林です。落葉樹ではコナラ、ヤマザクラ、クリ、エノキ、ムクノキ、キブシなど、常緑樹ではスダジイ、シロダモ、シラカシなどが生育しています。
特別緑地保全地区|藤沢市
引地川特別緑地保全地区:引地川左岸、地方卸売市場北側から石川にかけた区域で、本市の緑の拠点となる地域(石川丸山谷戸)に接する斜面山林  面積約16ヘクタール


14:06  善行北唐池公園 


14:17   ⑩八坂神社跡地付近の常緑の森 気付かずに通り過ぎました
かつては八坂神社がありましたが、近くにある善行稲荷神社と合祀したため、現在ではその跡地が森となっています。ヤブツバキ、ヤブニッケイ、シラカシなどの常緑樹が見られ、社寺林として保護されてきた様子が伺えます。


坂道を下りてきたところ


14:20  富士見坂の途中


14:27  善行駅  ゴールしました


4-56 善行駅(大庭城址公園)コース コースタイム

経由地・日付・天気 距離 累計 総h 所要h 見学h 着t 発t
善行駅        0m  0:00  11:36
①善行神社(稲荷)    540m    540m  0:13  0:12  0:01  11:48  11:49
②雑木林       0:33  0:20  0:00  12:09  12:09
③竹林 山王神社前100m先  1760m  2300m  0:44  0:11  0:00  12:20  12:20
④田園風景  0:50  0:06  0:00  12:26  12:26
⑤大庭城址公園  2100m  4400m  1:26  0:32  0:04  12:58  13:02
⑥舟地蔵       1:49  0:23  0:00  13:25  13:25
⑦大庭遊水地    980m  5380m  1:58  0:09  0:00  13:34  13:34
⑧引地川親水公園    2:04  0:06  0:00  13:40  13:40
⑨引地川緑地保全地区  1120m  6500m  2:16  0:12  0:00  13:52  13:52
⑩八坂神社跡地付近の常緑の森  2:41  0:25  0:00  14:17  14:17 
善行駅  2000m  8500m 2:51  0:10  14:27 
2020/7/5(日) 雨後曇  8500m  2:51   2:46  0:05


4-56 引地川沿いの大庭城址公園を訪ねて 感想
小田急沿線自然ふれあい歩道をこれまでコース1からコース56まで順番に歩いてきました。過去雨に降られたことは少ないと思って調べたところ、やはり今年3月4日の44足柄駅コースだけでした。今日午前中の55六会日大前駅(天王森泉公園)コースも後半雨に降られたので、これで3コース目ということになります。新型コロナ騒ぎがなければ天気が良い日を選んで出かけることができましたが、今は梅雨時なので致し方ありません。
このコースでは大庭城址公園、大庭遊水地、引地川親水公園、引地川緑地保全地区など自然をたっぷり味わうことができます。他にも雑木林や竹林、田園風景などを通ります。雨のせいか公園の一部を除いて、すれ違う人は全くいませんでした。
今から50年前の1970年頃、善行団地の知人を訪ねて何度か車で来たことがあります。それから一度も来たことがないので懐かしい思いはありましたが、さすがに場所を特定することはできませんでした。


以上です。
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