mesetaのブログ

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2019.4.28 生田緑地-5 日本民家園

2019年4月28日(日) 晴
ルート:枡形山~飯室山展望台~長者穴横穴墓群~東口ビジターセンター~しょうぶ園~野鳥の森~日本民家園


生田緑地については下記公式ホームページを参照してください。


野鳥の森から下りてきて、日本民家園の中を細かく見ていきます。
日本民家園は生田緑地中央部の大半を占めており、20棟以上の古民家が移設されています。それぞれの建物には多くの方々が説明にあたっていました。



川崎市立日本民家園は、急速に消滅しつつある古民家を永く将来に残すことを目的に、昭和42年に開園した古民家の野外博物館です。東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台など25件の建物をみることができます。この25件全てが国・県・市の文化財指定を受けており、民家に関する民俗資料なども収蔵し、日本を代表する古民家の野外博物館の一つとなっています。


日本民家園施設のご紹介

■ 開園時間  9:30〜17:00(11月〜2月16:30まで)入園は閉園30分前まで
■ 休 園 日   月曜(祝日の場合翌火曜)、祝日の翌日(土・日曜の場合は開園)、年末年始
■ 料 金       一般500円、高大300円、65歳以上300円(川崎市在住の方無料)、中学生以下無料


日本民家園正門:左に券売所があります


65歳以上の川崎市民に配られる「福寿手帳」を提示すると、次のような入園証明書がもらえます


本館展示室入口:早速中へ入っていきます


第1展示室では、日本の民家を建築の面から見ていきます。
企画展示室では、年2本の企画展示を開催しています。


特徴的な道具


民家のつくり


民家のかたち


マップ⓪ 原家住宅:川崎市中原区小杉陣屋町に所在した大地主の主屋


旧所在地:神奈川県川崎市中原区小杉陣屋町
建物区分:住宅
構造形式:木造2階建、入母屋造、棧瓦葺(一部下屋 銅板葺)
                  一階=桁行17.6m、梁行13.2m/二階=桁行10.9m、梁行9.1m
                   風呂場・便所付属
建築年代:明治44年(1911)4月16日上棟


マップ⓪ 原家住宅の内部

床上公開しているところは靴を脱いで部屋を見学できます


マップ① 鈴木家住宅:奥州街道の馬宿


旧所在地:福島県福島市松川町本町
建物区分:旅籠(馬宿)
構造形式:前部=寄棟造、茅葺、桁行 10.6m、梁行 6.9m/後部=入母屋造、茅葺、桁行10.4m、梁行5.2m
建築年代:19世紀初期


マップ① 鈴木家住宅の内部


マップ② 井岡家住宅:奈良の柳生街道(やぎゅうかいどう)に面した商家


旧所在地:奈良県奈良市高畑町
建物区分:商家
構造形式:切妻造、桟瓦葺、一重、一部二階、桁行7.9m、梁行12.7m
建築年代:17世紀末期~18世紀初期


マップ② 井岡家住宅の内部:古くは油屋を営み、のちに線香屋として製造販売


通路の突当りに門があります


マップ③ 佐地家の門・供待:お供が控えた名古屋城の東南にあった武家屋敷の門


旧所在地:愛知県名古屋市東区白壁
建物区分:武家屋敷付属建物
構造形式:門=棟門、桟瓦葺、塀=延長10.5m、桟瓦葺供待=入母屋造、桟瓦葺
                  桁行4.6m、梁行9.2m
建築年代:19世紀初期


マップ④ 三澤家住宅:中山道から分かれる伊那(いな)街道の宿駅、伊那部宿で薬屋を営んだ板葺き屋根の家

家の中には板と石とでできた板葺き屋根の構造を示す模型が置いてありました


旧所在地:長野県伊那市西町
建物区分:商家(薬種問屋→旅籠)
構造形式:切妻造、石置板葺、一重、一部二階、桁行13.6m、梁行12.7m
建築年代:19世紀中期


通り道にある道祖神、庚申塔、馬頭観音


マップ⑤ 水車小屋:信越の村で米つき、粉ひき、蕎打ちなどに利用していた

中で粉ひき用の歯車が動いていました


旧所在地:長野県長野市大字上ケ屋
建物区分:水車小屋
構造形式:寄棟造・妻入り、茅葺、桁行4.5m、梁行4.2m
建築年代:19
世紀中期
水車は上掛け式で、車輪の直径は約3.6m。傷んだ場合に修理がしやすいよう車輪は建物本体から外せるようになっています


マップ⑥ 佐々木家住宅:建築工事の古記録が残る信越の名主の家

4月28日・5月6日:草バッタをつくろう‐草玩具体験‐
日程:2019年4月28日 日曜日、5月6日 月曜日・振替休日 時間:10時〜12時、13時~15時 

※材料がなくなり次第終了 協力:炉端の会 場所:(6)旧佐々木家
縁側で草バッタを作っていました


旧所在地:長野県南佐久郡佐久穂町畑
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:寄棟造、一重、一部中二階、茅葺、桁行24.1m、梁行7.3m
建築年代:享保十六年(1731)、延享四年(1747)に座敷普請


マップ⑥ 佐々木家住宅の内部


ここからは合掌造りが続きます


マップ⑦ 江向家住宅:田の字型の間取りを持つ合掌造りの家


旧所在地:富山県南砺市上平細島
建物区分:農家(組頭の家)、合掌造
構造形式:切妻造、妻入、茅葺、一重三階、桁行19.6m、梁行8.5m
建築年代:18世紀初期


マップ⑦ 江向家住宅の内部


マップ⑧ 山田家住宅:蓮如上人が泊まったという言い伝えのある古い合掌造り


旧所在地:富山県南砺市桂(かつら)
建物区分:農家、合掌造
構造形式:切妻造、一重三階、茅葺、桁行14.9m、梁行9.5m
建築年代:18世紀初期


マップ⑧ 山田家住宅の内部:機織りをしていました


マップ⑨ 野原家住宅:迫力満点の梁がみられる合掌造の家


旧所在地:富山県南砺市利賀村利賀
建物区分:農家(組頭の家)、合掌造
構造形式:切妻造、一重三階、各面とも庇付、茅葺、桁行17.5m、梁行10.6m
建築年代:18世紀後期


マップ⑨ 野原家住宅の内部


マップ⑩ 山下家住宅:民家園唯一の、白川郷の合掌造民家


旧所在地:岐阜県大野郡白川村長瀬
建物区分:農家、合掌造
構造形式:切妻造、一重三階、茅葺、桁行18.2m、梁行10.9m、正面庇付、石置き板葺
建築年代:19世紀前期

修理中のために柵があり中へ入れません、いつもやっているそば屋さんも長期休業中です


ここまでは信越の村で、トンネルをくぐった先は関東の村になっています


トンネルをくぐってきました


マップ⑪ 作田家住宅:イワシの地引網漁で栄えた九十九里網元の家

民具製作技術保存会竹細工グループの人達が竹かごの指導をしていました
軒先にいるのはワラ細工グループです

4月28日:体験講座-竹細工「丸型六つ目かご」
縁が丸く、網目と底が六角形になっているかごを作ります。 ※古民家の庭にムシロを敷いて行います。雨天時は古民家の土間で作業。 開催日:2019年4月28日 日曜日 時間:10時~15時 料金:1,500円 対象:小学4年生以上 定員:25名  協力:民具製作技術保存会 申込締切:2019年4月15日 月曜日


旧所在地:千葉県山武郡九十九里町作田
建物区分:漁家(網元の家)、分棟型
構造形式:主屋=寄棟造、茅葺、桁行13.0m、梁行11.1m、風呂場及び便所付属 土間=寄棟造、妻入、茅葺、

                  桁行 11.5m、梁行5.6m
建築年代:主屋=17世紀後期、土間=18世紀後期


マップ⑫ 沖永良部の高倉:柱の上に茅葺屋根をのせた高倉


旧所在地:鹿児島県大島郡和泊町
建物区分:倉
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行2.7m、梁行2.5m
建築年代:19世紀後期


マップ⑬ 広瀬家住宅:芝棟と土座のある甲州民家


旧所在地:山梨県甲州市塩山上萩原
建物区分:農家
構造形式:切妻造、茅葺、桁行14.5m、梁行8.9m
建築年代:17世紀末期


マップ⑭ 太田家住宅:家の中に雨どいがある茨城県笠間の二つ屋根の家


旧所在地:茨城県笠間市片庭
建物区分:農家(名主の家)、分棟型
構造形式:主屋=寄棟造、茅葺、桁行9.6m、梁行8.3m/土間=寄棟造、妻入、茅葺、桁行10.0m、梁行8.3m
建築年代:主屋=17世紀後期/土間=18世紀後期


マップ⑭ 太田家住宅の内部:囲炉裏では火を焚いて煙があがっています


マップ⑮ 北村家住宅:貞享四年の墨書が残る神奈川県秦野の古民家、右に幟りがあります


旧所在地:神奈川県秦野市堀山下
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行15.6m、梁行8.9m
建築年代:貞享四年(1687)、墨書


マップ⑮ 北村家の五月節句飾り


マップ⑯ 清宮家住宅:棟に花が咲く古い様式の川崎市登戸の民家


旧所在地:神奈川県川崎市多摩区登戸
建物区分:農家
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行13.6m、梁行8.2m
建築年代:17世紀後期


マップ⑯ 清宮家住宅の納屋にあった道具類


ここで突然番号が飛びます、㉓~㉑は後から移設したのでしょうか


マップ㉓ 菅原家住宅:屋根に高窓のある豪雪地帯山形県鶴岡の家

4月28日、6月23日:お国言葉で語りっこ  いろいろな地方の民話を、それぞれの地方の言葉で語ります。囲炉裏を囲みながらむかし話を聞いてみませんか?  日程: 2019年 4月28日、6月23日 日曜日  時間: 13時30分~/14時30分~(各約30分) 定員: 当日先着30名  場所: (23)旧菅原家  語り手: 日本民話の会


旧所在地:山形県鶴岡市松沢
建物区分:農家(肝煎の家)
構造形式:寄棟造(高ハッポウおよびハッポウ付き)、妻入、一部二階、背面庇付、茅葺、桁行15.8m、

                  梁行9.6m
建築年代:18世紀末期


奥門:ここからも出入りができます


マップ㉒ 工藤家住宅:馬と共に暮らした南部(岩手県)の曲屋
民家園の中で一番敷地面積の広い家


旧所在地:岩手県紫波郡紫波町舟久保
建物区分:農家(名主の家)、曲屋
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行19.2m、梁行11.1m/南面に馬屋突出、寄棟造、茅葺、桁行7.6m、梁行6.3m
建築年代:宝暦(1751〜1763)頃


マップ㉑ 菅の船頭小屋:多摩川の「菅の渡し」(川崎市)にあった船頭小屋


旧所在地:神奈川県川崎市多摩区菅
建物区分:船頭小屋
構造形式:切妻造、杉皮葺、桁行1.8m、梁行1.8m
建築年代:昭和4年(1929)


マップ⑰ 伊藤家住宅:民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家


旧所在地:神奈川県川崎市麻生区金程
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:入母屋造、茅葺、桁行16.4m、梁行9.1m
建築年代:17世紀末期〜18世紀初期

民家としては神奈川県で最初に重要文化財に指定されました。この家の保存運動をきっかけに誕生したのが日本民家園です


マップ⑱ 蚕影山祠堂(こかげさんしどう):養蚕信仰を今に伝える川崎市麻生のお堂


旧所在地:神奈川県川崎市麻生区岡上 東光院内
建物区分:宮殿および覆堂
構造形式:宮殿=一間社春日造、向唐破風造、こけら葺
                  覆堂=正面入母屋造、背面寄棟造、茅葺、桁行4.6m、梁行2.7m
建築年代:文久三年(1863)、宮殿棟札


マップ⑲ 岩澤家住宅:茶畑に囲まれた山間、神奈川県愛甲郡清川村の農家


旧所在地:神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:入母屋造、茅葺、桁行14.5m、梁行7.3m
建築年代:17世紀末期


マップ⑳ 船越の舞台:回り舞台を備えた漁村(三重県志摩)の歌舞伎舞台


旧所在地:三重県志摩市大王町船越
建物区分:歌舞伎舞台
構造形式:正面入母屋造、背面切妻造、桟瓦葺、一部二階、桁行9.1m,梁行10.8m/側面出語付、桟瓦葺/

                  背面庇付、桟瓦葺、桁行10.8m、梁行2.7m/側面楽屋付、切妻造、桟瓦葺、桁行5.3m、梁行7.3m
建築年代:安政四年(1857)、墨書


観客席後の橋を渡ると伝統工芸館にでます


伝統工芸館入口


伝統工芸館の中では「藍染め体験」をやっていました

伝統的な藍染めを手軽に体験(有料)できる施設で、日本民家園の西門も兼ねています。川崎市の紺屋の技術を継ぎ、8基の「藍がめ」を管理して、藍染め体験、ミニ展示、講座などを行っています。 


伝統工芸館が日本民家園の西門になっています、西門を出て生田緑地西口へ向います


生田緑地西口サテライト:初めて中に入ってみました


西口サテライトの中です


2019.4.28 生田緑地-5 日本民家園の感想
日本民家園に入ったのは久しぶりです。今日は大型連休中の日曜日ということもあって、囲炉裏の火を入れての床上公開、園内ガイド、民具製作実演、昔話などさまざまな催物が行われていました。シュロの葉を使った草バッタを作っているところもありました。
多くの見学者がいましたが、外人が多いのに驚きました。


以上です。