2019.10.26 新旧野川の自然と歴史を求めて 小田急沿線 自然ふれあい歩道1-11
2019.10.26 土 狛江駅~喜多見駅 6.4km 晴
ルート:狛江駅~①野川緑地公園~②千手院~③野川(小金橋)~④糟嶺(かすみね)神社~⑤明照院~⑥入間川と観音堂~⑦きたみふれあい広場~⑧神明の森みつ池~⑨喜多見不動尊~⑩緑地と一体となった歩道~喜多見駅
1-11 新旧野川の自然と歴史を求めて
狛江駅~喜多見駅(野川)コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
旧野川が流れていたことを想像しながら野川緑地公園を歩き、新たに整備された今の野川沿いを下るコースです。国分寺市東恋ヶ窪を源流とする旧野川は、古い多摩川がつくった河岸段丘崖(ハケ)に点在する湧水の流れが集まったもので、つい30年ほど前までは、飲料水・かんがい用水として人々の生活に密着し、ワサビ田を育み、アユやウナギなどの漁場でもありました。ところが、台風による度重なる氾濫にも見舞われたことから、野川の流れを国分寺崖線に沿ってほぼ直線状に変更する全面的な改修が実施されました。入間川との流路統合も含め新設された野川は、高水敷、親水施設、緑化ブロック護岸を施し、多様な動植物の生息環境を形成できるよう配慮され、私たちにも四季折々の自然とふれあえる貴重な場を提供しています。また、あばれ川との異名をとった旧野川も、曲がりくねった流路をそのままに、変化に富んだ緑地公園に生まれ変わっています。
コース09,10に続いて成城学園駅から本日3コース目の起点狛江駅に向います。
狛江駅を降りてコースチラシを探しましたが、どこにもありません。駅員に話をしたら奥へ取りにいきました。すると狛江駅起点とする11~13の3コースを持ってきてくれました。
コースマップ
15:20 狛江駅北口、スタートしました
15:26 ①野川緑地公園の入口に着きました
1976年に完成した長さ2.2kmの公園です。約4,500本の樹木が植えられており、ソメイヨシノやシラカシなどの緑化樹木、コナラ、エノキなどの雑木や、ウメ、スモモなどの果樹も目立ちます。メジロやシジュウカラなどの野鳥も豊富です。
15:33 一中通りを横切ります
野川緑地公園トリムコース
野川緑地公園から一旦はずれて千手院に向います
15:45 ②千手院
入り口付近にはイチョウ、サクラ、ケヤキの大木があり、緑豊かな空間となっています。西側にある御台橋のすぐ下にはせきがあって、ここから分かれた水は、千手院の裏を流れて田んぼのかんがい用水に利用されていました。
天台宗寺院の千手院は、三嶋山覚東寺と号します。千手院の創建年代は不詳ですが、乗雄(貞享5年1688年寂)が中興したといいます。
15:50 残ったおじいちゃんの榎 説明板
【推薦コメント】:旧野川(現在緑地公園)の川岸に育った榎です。かつての子供たちが木登りに興じていたと聞きます。所有者であった亡き父の相続の際、この榎を大切にしていた父を思い出し、是非残して欲しいと市に寄付をしました。ときどき眺めに行きますが、緑地公園を散歩する皆さんに涼しい緑陰をプレゼントしている様子に「残してよかった」とつくづく思います。
残ったおじいちゃんの榎、近すぎて全体が入りません
15:54 御台(ごだい)橋、左の道から来て道路を横切りました
大橋改修記念碑
16:04 野川北公園
西野川樹林地
武蔵野の路 野川コース
16:10 ③野川(小金橋)を渡ります
治水対策のために設けられた高水敷は、キクイモ、イタドリ、エノコログサなどの植物やオナガカモなどの冬鳥など多様な生物の生息場所となっています。また、景観に配慮した緑化ブロックなどによる護岸整備もされています。
野川に沿って進みます
16:28 ④糟嶺(かすみね)神社、ここは調布市入間町です
農業の神、糟嶺大神を祭るかつての村社(武蔵国多摩郡的矢荘入間村)で、社殿は高さ3.81m、周囲127mの墳陵(墓)の上に建っています。2,500㎡の社叢林は、調布市の緑の環境保全地区に指定されています。
本堂左手高台に位置する糟嶺神社は農業の神糟嶺大神を祀るかつての村社であり、社殿は多摩郡の墳陵のひとつといわれる高さ3.81メートル、根廻り127メートルの墳陵の上に建っています。境内約3500平方メートルは解放され、社屋の一部は集会所として利用されています。社前の鳥居近くにそびえるクロマツの古木は推定樹齢500年前後と考えられています。
暗くなってきたので明りがつきました
センサー ライトも点灯しました
糟嶺神社参道、上から見るとかなり上ってきたことが分ります
16:33 ⑤明照院の参道
室町時代に開かれた天台宗の寺で、正面に提灯の下がる本堂のほか、弁財天が祭られている観音堂などがあります。ここの弁天様は、十五童子を従えた八臂のお姿で、諸芸、智弁、福徳を司る紅一点の美人の神様です。
明照院は16世紀中旬に開かれた天台宗の寺で正面に提灯のさがる本堂のほか、観音堂、えんま堂そして整備された庭には地蔵尊・六地蔵巡拝供養塔などがあります。
こちらは閻魔堂
16:34 ⑥観音堂
明照院からは入間川に沿った道を通って野川に向います
入間川は、野川の最も大きな支流で、源流は三鷹市中原にあります。その大部分が地下であり、開渠(かいきょ)部分はとても細く、住宅街の中を流れています。調布市入間町で野川に合流しますが、合流部は折れ曲がった水路になっています。
16:40 小足立橋、野川に戻ってきました
16:46 谷戸橋を渡り、野川の右岸を進みます
16:50 谷戸橋公園を通ります
16:52 ⑦きたみふれあい広場
電車基地の人工地盤上に整備された約27,000㎡の公園です。ちびっ子広場や展望広場、トンボ池などがバランスよく配備されています。野川や国分寺崖線の緑や、晴れた日には富士山や丹沢の山々も眺めることができます。
16:57 神明橋を渡り、野川から離れます
17:00 成城四丁目十一山 市民緑地 入口、暗くなったので入りませんでした
成城を歩く(成城四丁目十一山市民緑地と神明の森) | 成城コルティ
成城四丁目の一帯に広がる森林は緑深く、都会の里山といった雰囲気。その一角にある「成城四丁目十一山市民緑地」は、誰でも自由に散策できるよう公開されています。入口の細い階段を上っていくと、そこは静けさが漂う癒しの空間。木がうっそうと覆い茂り、清涼な空気が漂います。
17:01 ⑧神明の森みつ池
昔、農家の人々が湧水を集めて三つのため池(みつ池)をつくり、泉と沢地が荒らされるのを恐れて神明の祠(水神様)を祭ったそうです。コナラなどの雑木林が残されており、都内では珍しい植物やゲンジボタルも見られます。
開放日:貴重な動植物が生息しているため、制限つきサンクチュアリとなっています。開放は年数回の観察会実施時に限られています。
普段は中へ入れないようです
成城みつ池北緑地説明板
ますます暗くなってきました
17:12 ⑨喜多見不動尊 に着きました
喜多見慶元寺の境外仏堂で、本尊は不動明王坐像です。境内にはかつて信者が水行の場としたといわれる不動の滝や世田谷区保存樹木のクロマツがあります。また、冬至の日に「星祭り」が行われ、たくさんの信者が集まります。
喜多見不動堂は、世田谷区成城にある堂宇です。喜多見不動堂は、喜多見の住人浦野半次郎ほか6名が発起人となり明治9年に創建、昭和16年慶元寺の境外仏堂となったといいます。
喜多見不動堂岩屋不動、洞窟の中にあります
喜多見不動堂参道、真っ暗な階段を下りていきます
かつて信者が水行の場とした喜多見不動堂の滝、一筋かすかに見えました
喜多見不動堂を出るとすぐ小田急線の高架下をくぐり野川に出ます
上野田橋を渡り右折します
小田急線の喜多見電車基地前を通り喜多見駅へ向います
17:26 ⑩緑地と一体となった歩道、駅のすぐ手前にあります
以前あった樹木を伐採しないで残し、それをうまく活用した事例の一つであり、道路側にあるサクラと敷地側にあるメタセコイアが風格ある街の中の緑として生き残っています。
17:28 喜多見駅、ゴールしました
コースタイム 1-11 新旧野川の自然と歴史を求めて
経由地・日付・天気 | 距離m | 累計m | 総h | 所要h | 見学h | 着t | 発t |
---|---|---|---|---|---|---|---|
狛江駅 | 0m | 0:00 | 15:20 | ||||
①野川緑地公園 | 450m | 450m | 0:06 | 0:06 | 0:00 | 15:26 | 15:26 |
②千手院 | 1150m | 1600m | 0:27 | 0:19 | 0:02 | 15:45 | 15:47 |
③野川(小金橋) | 1330m | 2930m | 0:50 | 0:23 | 0:00 | 16:10 | 16:10 |
④糟嶺(かすみね)神社 | 1:11 | 0:18 | 0:03 | 16:28 | 16:31 | ||
⑤明照院 | 1050m | 3980m | 1:14 | 0:02 | 0:01 | 16:33 | 16:34 |
⑥入間川と観音堂 | 1:15 | 0:00 | 0:01 | 16:34 | 16:35 | ||
⑦きたみふれあい広場 | 1000m | 4980m | 1:33 | 0:17 | 0:01 | 16:52 | 16:53 |
⑧神明の森みつ池 | 700m | 5680m | 1:41 | 0:07 | 0:01 | 17:00 | 17:01 |
⑨喜多見不動尊 | 140m | 5820m | 1:55 | 0:09 | 0:05 | 17:10 | 17:15 |
⑩緑地と一体となった歩道 | 2:06 | 0:11 | 0:00 | 17:26 | 17:26 | ||
喜多見駅 | 580m | 6400m | 2:08 | 0:02 | 17:28 | ||
2019/10/26(土) 晴 | 6400m | 2:08 | 1:54 | 0:14 |
1-11 狛江駅~喜多見駅(野川)コース の感想
狛江駅で駅員にコースチラシを申し入れ、11~13の3コース分をもらいました。起終点となっている駅で最も多かったのは新宿駅と千歳船橋駅の2コースでしたので、最も多い駅ということになります。前のコースで通行止め2ヶ所やミスに加え公園内を見学したりしたため、スタートが16:20と遅くなってしまいました。案の定後半は日没で真っ暗となり、見学できないところがありました。いずれ訪ねてみたいと思います。
このコースの前半は野川緑地公園(旧野川)を進み、後半は野川に沿う道で橋を4回渡って右側・左側を行ったり来たりします。歩いているときは気が付きませんでしたが、一部調布市にも入ります。
以上です。
前のコース1-10 ⇦ ⇨次のコース 1-12
成城学園前駅~成城学園前駅 狛江駅~喜多見駅(岩戸川緑道)




















































このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。