mesetaのブログ

ウォーキングとフラメンコ
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関東ふれあいの道 栃木県コース23 ヤシオ咲く庚申のみち

2019年8月8日(木)晴後雷雨 07:31~13:33


距離:7.0km+(7.0km)→14.0km/難易度:3/標準時間:3時間10分+(2時間35分)=5時間45分⇒実際時間3時間35分+(2時間27分)=6時間02分/撮影ポイント:庚申山荘
ルート:銀山平~庚申渓谷~一ノ鳥居~鏡岩~庚申山荘~天下の見晴~<銀山平>


栃木県コース23 ヤシオ咲く庚申のみち

銀山平から庚申渓谷に沿って林道を進むと、天狗の投石と呼ばれる不思議な光景に目を奪われるでしょう。そして、次に現れる一の鳥居は、江戸時代から明治にかけて盛んに行われた信仰登山の歴史を感じさせる佇まい。いよいよ参道(登山道)を登り始めます。途中、鏡岩や夫婦蛙岩があり、庚申講の石碑の並ぶみちを進むと猿田彦神社の跡地に出ます。かつては庚申講の総本山として全国に信者が多く、荘大な伽藍(がらん)があったところです。まもなく庚申山荘に到着し、ヤシオツツジの群生地をぬけて行けば、最後に天下の見晴から鋸山、袈裟丸(けさまる)山、皇海(すかい)山の展望を目にすることができます。


宿泊者は6:00から温泉に入れるというので行ってみました


6:04  かじか荘 庚申の湯、誰もいません


階段を降りると露天風呂があります


昨日は真っ暗で様子が分らなかった露天風呂です


温泉につかりながらの眺めです


7:04  朝食:案内では7:30からとなっていましたが、7:00からに変更をお願いしました


かじか荘の料金は一泊二食付き、入湯税込で14,270円(7~8月シーズン料金)です
別途昼食用のおにぎり代420円を支払いました
今日は天下見晴を往復しまたここを通るので、荷物を預けられないか聞いたところOKとのこと、スタッフバッグに着替えや洗面道具などを入れ、預けます
往復6時間重い荷物を担がなくて済むので助かります
登山届もここで提出しました


7:30  国民宿舎かじか荘を出ます


7:31  銀山平:目の前に庚申山登山口があります

コース23スタートです


庚申山登山口の案内板


日光国立公園に属し、群馬県と栃木県の境、栃木県西部の足尾町にあり、日光火山群の西縁に位置する成層火山。男体山と同じく勝道上人によって開山され、庚申信仰の山としてあがめられてきた。


道路管理者に許可を受けた者以外の者の 車両の通行を禁止します


銀山平から0.3km:車が数台停まっています
この手前に登山の準備をしている男性が一人いました


すぐ車両通行止めの看板があります


落石注意の標識があるように、ところどころ大きな石が転がっています


第二流橋:丸石沢


橋の上から二つの滝が見えました
右側の滝

左側の滝


銀山平から1.2km:落石注意


庚申渓谷、木が邪魔で下まで見通せません


銀山平から1.4km


かなり下まで崖になっている渓谷ですが、写真だと迫力が伝わりません


光風橋


坑夫滝(光風の滝):水の流れる音は聞こえても、滝がどこにあるのか分りませんでした


橋の名前が読めません、通り過ぎてから撮りました


このような渓谷が随所に見られます


また橋を渡ります


今度は山の上から水が流れています


笹見木澤(笹ミキ沢)


緑のトンネルです


電動自転車が置いてありました


8:40  一の鳥居に着きました

赤い大きな鳥居です。「ヤシオ咲く庚申のみち」はここまでが沢沿いの林道歩き、ここからは登山道になります。江戸時代から明治にかけて盛んに行われた信仰登山の歴史を感じさせる佇まいです。


庚申七滝方面、寄らないで直進します


沢伝いの道で、だんだん傾斜がきつくなってきました


8:52  水ノ面沢に沿ったところにある休憩所


この先でコースから外れました


標識がないうえ道があいまいなので、沢沿いではない右側の傾斜を上り始めました
しかしどうも雰囲気が違うためGPSを確認したところ、コースをわずかに外れています
急斜面の途中を斜めにコースへ戻ろうとしましたが、つかまるものがなく柔らかい足場でずるずると数メートル滑り落ちてしまいました
少し緩やかになったところで、沢のほうに向って進みます


どうやらコース復帰できたようですが、まだ安心できません


9:29  百丁目の標識があり、コースへ戻ったことを確信しました
磐裂(いわさく)神社から庚申山まで114丁(旧道)


江戸講中の人たちが建てた"丁石"の一部が、今も登山道に現存しています。この丁石は文久3年(1863)の建立だそうです。旧猿田彦神社跡が、「百十四丁目」に当たります。


一の鳥居から1.0km:先に見える赤・黄のマークがピンクリボン代わりです
この後はこのマークを通過するたびに次のマークの位置を確認しながら進みました


百一丁目


9:38  鏡岩

昔、庚申山に行った猟師が吹雪で谷底に落ちてしまいましたが、自分の娘を嫁がせることを条件に、凍死寸前に現れた大ザルに助けてもらいました。その後、大ザルのもとに嫁いだ娘に会うために猟師は何度も山へ登りましたが、ある日この岩の前で娘に会ったところ、娘はもう人間の姿をしておらず、父娘は涙で別れたといわれています。

関東ふれあいの道コース案内板


9:52  夫婦蛙岩


大きな岩がいくつもあります


10:05  仁王門


一の鳥居から2.0km


庚申山開山の祖 勝道上人、明治政府打倒を企てた 大忍坊


神護景雲元年(767)、勝道上人は足尾庚申山に登り、詣路(読み不明 けいろ 参詣路のこと?)を初めて開通したと伝えられ、また、足尾町にある龍蔵寺は大同2年(807)勝道上人の開基によるものである。
足尾ファンブック 大忍坊
幕末から維新にかけて…輪王寺宿坊佛頂院から輪王寺末寺龍蔵寺の住職だった桜正坊と大忍坊は薩長に謂わば反乱を起こした米沢藩雲井龍雄に荷担したとして明治3年に斬首された。・・・雲井の一味として斬首された者は14名。・・・野州庚申山住・日光山仏頂院弟子の大忍坊33歳斬首


10:24  庚申山方面:コース24の分岐点です


コース24 お山巡りのみち 案内板


10:24  旧猿田彦神社跡


この矢印にだまされました、赤い矢印の上に庚申山荘とあるので右の方へ行きました
山荘は左上に見えているのですが、山道なので折り返すのかと思ったのです

するとどんどん離れていくではありませんんか、仕方なく道を外れて上がって行きました


回り込んで裏から見た庚申山荘です


10:39  庚申山荘:ほぼ一周してようやく正面にでてきました

庚申山の大岩壁をバックに建つ丸太づくり 2階建ての無人の山小屋です。庚申山や皇海山登山のベースキャンプとなっています。テーブルのある食堂兼談話室や寝室があり、布団が備えられています。


撮影ポイント:庚申山荘

原向駅15:22発の電車の時間が気になるので、中へは入らず次の目的地へ向います


天下見晴まで0.7km:コース23案内板


天下見晴まで0.2m


11:06  天下見晴

どうやらこのクサリ場の上が天下見晴のようですが、かなりバテ気味なので無理をせず回避しました、ここで引き返します


クサリ場から下を見ると深い谷底になっています


道は狭く険しいところもあります


大きな岩の脇をすり抜けます


庚申山荘まで0.5km


11:22  庚申山荘に戻ってきました


忌まわしい矢印を通過しました


11:28  旧猿田彦神社跡


一の鳥居まで2.0km


11:40  仁王門


11:48  夫婦蛙岩


11:55  鏡岩


一の鳥居まで1.0km


12:02  百丁目


庚申七滝分岐点


12:34  一の鳥居


銀山平まで4.0km


まだ電動自転車が置いてありました


12:47  天狗の投石:往きに気がつかなかったので、注意深く探していました

斜面に沿って、同じような大きさの岩が一面に転がっている不思議な地形が現れます。岩は人の力ではとても持ち上げることができず、天狗が山の上まで積み上げたように、または投げ捨てたように見えることからその名が付けられました。足尾七不思議の 1つとされています。


12:55  陽は指しているのですが、雨が降ってきました


この時は天気雨でむしろ気持ちいいと思っていました


やがて雲が出てきて、雷鳴が響いてきます


かなり雨が強くなってきました


銀山平まで1.2km:ますます雨が強くなってきました


13:22  雷鳴がすぐ近くですさまじい音をたてています、雨はどしゃ降り状態


ようやく車止めにきました、相変わらず雷鳴は鳴り止みません


銀山平まで0.3km:道路は冠水し靴の中も水浸しです



13:33  全身びしょ濡れになりながら、銀山平に着きました
コース23往復のゴールです


かじか荘に入ったらフロントの人が見るに見かねて、バスタオルを持ってきてくれました
下駄箱の前にザックを置いて拭き始めたのですが、斜面を滑り落ちたせいでタオルは泥だらけになってしまいました
床はたちまち水浸しになり、フロントの人がモップで水を吸い取っています
今から行けば原向駅15:22発に間にあいますが、雷と雨が激しくとても出られる状況ではありません、歩くのをあきらめてタクシーを呼んでもらうことにしました
大きなビニールシートをもらい、ザック、靴、預けていた荷物などを下駄箱の脇に置きました
「着替えはもっていますか」と尋ねられたので、「預けた荷物の中にあります」と答えたら、「替えズボンは」と続けて聞いてきます
「ズボンは持っていません」といったところ、奥から新たにバスタオルと黒いパジャマのようなズボンを持ってきて「これをお使いください、タクシーが来るまで時間があるので、温泉に入ってきたらどうですか」と言います
タクシーは14:50に呼んだのでまだ1時間以上あり、有難く使わせていただきました
着ていた全てが濡れたため洗い場でよく絞り、着替えを済ませました
浴場の窓から外をみるとまだ激しく雨が降っています
借りたパジャマをはき、自販機コーナーのベンチでレインウェアのトレックパンツを乾かします、速乾性なのでみるみるうちに乾いていくのが分ります
タクシーが来る時間に半乾きのトレックパンツにはき替えて、フロントにパジャマとバスタオルを返しにいったところ、「これは差し上げますよ、大丈夫ですか」とのことでした
「速乾性なので1時間もすれば渇きますので大丈夫です、有難うございました」と丁重にお礼を言いました


タクシーが来る頃、座席に敷くため別のビニールシートを持ってきてくれました
何から何まで親切に対応していただき、かじか荘には本当に感謝です!


ようやく雨があがりました、14:50を過ぎてもタクシーが来ません
かじか荘の玄関に登山情報がありました
14:54  「庚申山:一の鳥居~庚申山荘 落葉にかくれた石に注意」とありました


外に出ると熱気でムッとします、5分ほど遅れてようやくタクシーが来ました
車窓から写真を撮ろうとしたらレンズが曇っています
表から拭いても変りません、よくみるとレンズの中が結露しています


15:08  レンズが曇ったままで撮ったタクシー車内

かじか荘から6.2km、料金は3,160円でした


15:16  原向駅、レンズは曇ったままです


原向駅ホームの様子、親子4人がいました


足尾まち歩き 地域案内


15:25  わたらせ渓谷鐵道桐生行、ワンマンカー1両編成

電車は3分遅れで来ました、車内アナウンスで「雷雨により25kmの徐行運転となるので、さらに遅れる見込みです」と案内がありました
これはまいったと思ったところ、沢入駅を過ぎてから「徐行運転を解除して通常運転を行います、終点桐生駅には時刻表通りの見込みです」とのアナウンス
えっ!て思いましたが、本当に時刻表通り16:36桐生駅に着きました
整理券を出し料金990円を払います、ICカードは使えません


反対側のホームに16:40発のJR両毛線小山行が停まっています
乗換え時間は4分しかないのですが、時刻表通りだったため何とか間にあいました


両毛線桐生駅を16:40に出発したときは順調でした
ところが あしかがフラワーパーク駅 を過ぎたころで「信号点検の影響でこの電車は栃木駅で運転見合わせる予定です」との車内放送
すぐスマホで乗換案内を検索すると、佐野駅で東武線経由で帰れることが分りました


17:16  東武線佐野駅17:29発舘林駅行に乗ります


この後舘林から久喜に出て、湘南新宿ラインに乗り新宿経由で帰ります
それほど遅くならずに済みました


コースタイム

都県 NO みち 地点名 標高m 区間km 累計km 正味h 休憩h 着t 発t 備考
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 銀山平   829.2     0.0    7:31
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 一の鳥居 1024.1     3.9     3.9  1:09  0:01    8:40     8:41
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 鏡岩 1188.1     1.1     5.0  0:57  0:01    9:38    9:39
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 庚申山荘P 1488.6     1.3     6.3  1:00  0:08  10:39  10:47 建物
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 天下見晴 1540.2     0.7     7.0  0:19  0:00  11:06  11:06
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち 庚申山荘 1488.6     0.7     7.7  0:16  0:00  11:22  11:22
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち <鏡岩> 1188.1     1.3     9.0  0:33  0:00  11:55  11:55
栃木 23 ヤシオ咲く庚申のみち <一の鳥居> 1024.1     1.1   10.1  0:39  0:00  12:34  12:34
栃木 24 ヤシオ咲く庚申のみち <銀山平>   829.2     3.9   14.0  0:59  13:33
集計 23 ヤシオ咲く庚申のみち 2019/8/8(木) 7.0km 14.0km  5:52  0:10   6:02 ←総h 晴後雷雨


栃木県コース23 ヤシオ咲く庚申のみち の感想
この日は朝から温泉に入り、気分良くスタートしました。スタート地点の銀山平829mからゴールの天下見晴1540mまで、標高差711mを往復します。
林道に入るといくつか橋を渡り、丸石沢や庚申渓谷、笹見木澤など滝や渓谷を見ながら
上っていきます。一の鳥居を過ぎると本格的な登山道になります。途端に標識が少なくなりました。赤と黄色のマーカーが目印というのはすぐ分りましたが、沢の途中で見失いました。はっきりした道筋ではないので、こちらだろうと感で沢から外れた方へ行ったのが大間違いでした。掴まるものがなく落葉で埋まった急斜面を数メートルずり落ちてしまいました。幸い石にぶつかることも、ひっくり返ることもなくコースに復帰することができました。その後はマーカーを注意して進んだので、ミスすることはありませんでした。
ゴールまであと2kmのところで、激しい雷雨に見舞われました。バリバリとすさまじい音とともに、たたきつけるような雨が容赦なく襲ってきます。逃げ場がないので、全身ずぶ濡れになりながら速足で駆け抜けました。
立ち寄ったかじか荘ではパジャマを貸してくれたり、ビニールシートを用意してくれたり、親切に対応していただき本当に感謝しています。
これで栃木県コース及び関東ふれあいの道全コースは残り3コースになりました。
次回一泊すればクリアできそうです。台風を気にしながらなるべく早く達成したいと思っています。


以上です。