2020.07.29 潮の香りの中をタブノキに囲まれた寺社を巡って 小田急沿線自然ふれあい歩道4-61
2020.07.29(水)曇 片瀬江ノ島駅コース 5.3km
ルート:片瀬江ノ島駅~①境川 ~②龍口寺~③仏舎利塔・展望台~④常立寺~⑤片瀬山公園~⑥江ノ電~⑦満福寺~⑧歩道沿いの植物~⑨小動神社(こゆるぎじんじゃ)~⑩湘南海岸~~片瀬江ノ島駅
午前中江ノ島巡りをした後、このコースに入りました。
4-61 片瀬江ノ島駅コース
片瀬江ノ島駅コース|小田急沿線自然ふれあい歩道|小田急電鉄
境川の河口部の左岸を、湘南の海に面した急崖の麓に沿って社寺を巡り、片瀬東浜からの江の島の眺めを楽しむコースです。湘南砂丘と呼ばれるこの地域の海岸においては、かつては飛砂や潮風などの厳しい自然条件が土地利用の推進を阻んできました。このコース周辺においても、潮害などの被害をよけて、現在の龍口寺や満福寺のある急崖の麓に沿って、おのずと人里が形成されたと思われます。その後、長い時間をかけて「まちづくり」が進み、近年において、腰越漁港や護岸などが整備され、江ノ電が路面電車のように街中を走る現在の姿になりました。本来の自然であるタブノキなどの常緑樹林は、社寺境内や急崖の斜面に残っています。
12:25 片瀬江ノ島駅 スタートしました
今年5月にリニューアルしたばかりの竜宮城駅舎です
小田急 片瀬江ノ島駅が本格的な「竜宮城」に進化 金箔のイルカ像 約15mの龍 | 乗りものニュース
もともとその竜宮城のような駅舎で知られていましたが、これがさらに本格的な「竜宮造り」の新駅舎に生まれ変わります。駅舎の工事は2020年2月現在進行中で、完成は5月が予定されています。2月28日(金)、改札口を移動するなどの工事が完了し、新駅舎の一部供用が開始されました。
片瀬江ノ島駅(Google Street View) 回転すると周囲を見渡せます
12:26 ①境川 にかかる弁天橋から見た江の島
境川は、東京都町田市の大地沢を水源とし、藤沢市の片瀬海岸で相模湾に注ぐ全長約52kmの二級河川です。境川と呼ばれた由来は、かつての武蔵国と相模国の境を流れていたためといわれています。
湘南すばな通り
江ノ島観光はこのコースで決まり!江の島のおすすめスポット20選 | TABI CHANNEL
江ノ島駅から江ノ島へ続く橋までの道、その名も「すばな通り」です。湘南藤沢ウォーキング協会によると、すばなは漢字で「洲鼻」と書くそうで、「川が運んで来た土砂が堆積してできた洲の先端」という意味から名付けられたそうです。
江ノ電江ノ島駅 の前を通ります
湘南モノレール湘南江の島駅 入口を右折します
小田急線、江ノ電は「江ノ島駅」で、湘南モノレールは「湘南江の島駅」とカタカナ・ひらがなの違いがあります
江の島への近道 湘南モノレール株式会社
最高速度75km/h、まるでジェットコースター!激しいアップダウンに、トンネル・カーブ・急勾配…アトラクション満載のコースをお楽しみいただけます。この大胆な走りの理由は、懸垂式にあり。もともとぶら下がっているため、いくら振り回されても落ちることはありません。懸垂式モノレールは、日本にただ2つだけ。貴重な体験をお約束します!
12:39 ②龍口寺 に着きました
鎌倉幕府を批判した日蓮上人の処刑は稲光で中止になり、日蓮は佐渡に流されました。そこで門弟の日法上人がこの地に御堂を建てて、日蓮の像を安置したのが龍口寺の始まりとされています。裏山には、見事な五重の塔があります。
本堂 右に五重塔が見えます
日蓮宗霊跡本山 寂光山龍口寺 公式ホームページ
天保3年(1832)建立。欅造り銅版葺。間口12間・奥行き15間。神奈川県の代表的な木造大建築物で、正面には中老僧日法聖人作の日蓮聖人像が安置され、脇陣に六老僧・鬼子母神・清正公像等が祀られている。敷皮石を安置することから「敷皮堂」とも称し、堂内正面にその扁額が掛かる。
五重塔
明治43年(1910)建立。欅造り銅版葺。彫刻は一元安信。神奈川県唯一の本式木造五重塔で、大本堂とともに「神奈川建築物百選」に選定されている。
③仏舎利塔・展望台
どこから上がるのか分らず行っていません、写真は帰り道に弁天橋から望遠で撮りました
龍口寺の裏山には、仏舎利塔展望台があります。ここからは江の島、箱根や大山がよく見渡せます。湘南化石層の一つ、片瀬層の上に、江の島にも見られる龍口寺レキ層があることから、この地と江の島は地続きだったことが推測されます。
仁王堂
昭和48年(1973)竣工。鉄筋コンクリート造り瓦葺。仁王尊像は彫刻家 村岡久作氏の作。
12:47 龍口寺前の路面を走る江ノ電、4両編成です
湘南モノレール湘南江の島駅 を下から見上げたところ
ここからも仏舎利塔の一部が見えました
12:54 ④常立寺 参道
鎌倉時代に処刑された元からの使者・杜世忠らの霊を供養した「元使塚」があります。本堂前にシダレウメがあり、紅や白の花が春の訪れを知らせてくれます。他にもボタンやツワブキ、ヤマザクラなどが寺を彩ります。
常立寺
常立寺は今は、日蓮宗の寺であるが、元は真言宗の寺であった。近くの瀧ノ口の刑場で処刑された刑死者を弔う為に出来た寺であった。
本蓮寺 参道
13:00 本蓮寺 中へは入りませんでした
本蓮寺 | 観光スポット-片瀬・鵠沼 | 藤沢市観光公式ホームページ
推古天皇3年(595)、義玄和尚により開山されたと伝えられます。元暦元年(1184)11月、源頼朝により再建されました。「頼朝公駒止の松」と伝えられる切り株が現存しています。
13:06 湘南白百合学園入口
湘南モノレール 目白山下駅、右の細い道を上がっていきます
13:13 ⑤片瀬山公園 、龍口寺仏舎利塔の北側に位置します
「天女と五頭竜」伝説から、片瀬山公園一体の山は竜口山と言われています。海岸丘陵地帯独自の植物として、斜面地にはイノデ、タブノキ、尾根部にはヤブコウジ、スダジイの群集を見ることができます。春には、サクラの花が咲き乱れます。
片瀬山公園 | 藤沢市エリアガイド
湘南モノレール江の島線「目白山下」駅から徒歩1分のところにある藤沢市が管理する公園。藤沢市と鎌倉市との境にある丘陵の南端に位置し、タブやスタジイなどの樹林に覆われている。2.9ヘクタールある園内には散策路が設けられており、新緑の時期にはうっそうと茂る木々の中でさわやかに森林浴を楽しみたい。
細い路地を下っていきます
13:26 ⑥江ノ電 この区間は路面を走ります
1902年に藤沢から片瀬間(現江ノ島駅)の3.4kmが開通してから、2002年で100周年を迎えました。現在の鎌倉まで全10kmが開通したのは1910年11月で、当時の昇降場は29もありましたが、今は15駅となっています。
神戸(ごうど)橋交差点
13:32 江ノ電腰越駅 の脇を通ります
満福寺が見えてきました、江ノ電の踏切に面したところに参道の階段があります
階段を上っているときに江ノ電が通りました
13:37 ⑦満福寺 本堂
義経が頼朝に送った「腰越状」で有名な寺で、弁慶が書いたという下書きが保存されています。本堂内にある位牌堂の天井には48種類の鎌倉彫りの花々が描かれ、32面のふすまには義経の歩んだ人生が漆絵で描かれています。
満福寺
ここ満福寺は、讒言を受けた源義経が兄の頼朝との和解のため、鎌倉に入るべく、一時宿所とし、兄への手紙を書いた寺である。満福寺が相模国腰越にあったため、その手紙は「腰越状」と呼ばれる。
13:45 ⑧歩道沿いの植物
石づくりの鳥居から真っ直ぐ延びる小動神社の参道は、ソメイヨシノをはじめ、ユキヤナギ、レンギョウなどの花木、ハナニラ、ハナショウブ、ヒメヒオウギズイセンなどの草花などによって彩られ、明るい雰囲気になっています。
13:45 ⑨小動神社(こゆるぎじんじゃ)
新田義貞がこの神社で戦勝祈願し、北条氏を滅ぼした後に剣を奉納したといわれています。展望台からは、江の島や腰越漁港が見渡せます。小動の名は、昔この社にあった老松が妙な音を響かせたことに由来しているそうです。
小動神社 - 鎌倉タイム
腰越駅のすぐ近く、海に突き出た爽やかな小動山に建つ小動神社。かつて風なくても美しくゆらぐ松があったことから小動(こゆるぎ)と名がついたという風情ある場所です。源頼朝に使えた佐々木盛綱が1185年に創建しました。
小動神社神社の境内にある大六天社
小動神社神社の境内にある 腰越八王子山遠見番所
遠見番所から見た江ノ島
13:53 浄泉寺 山門
浄泉寺 - 鎌倉史跡・寺社データベース
腰越の小動神社の向かい側には浄泉寺がある。真言宗で正式には小動山(こゆるぎさん)松岩院(しょうがんいん)浄泉寺という。もと手広の青蓮寺の末寺。現在は京都・大覚寺の末寺。開山は空海と伝え、中興開山は元秀(げんしゅう)であるが、創建の由来など詳しいことは不明だが、一説に弘仁10年(819)の建立と言われている。
腰越橋の下の神戸川にいたカモ
国道134号線から見た江ノ島
14:09 ⑩湘南海岸 東浜が見えますが、遊泳禁止のため人はまばらです
湘南海岸のシンボルの江の島に臨む片瀬東浜、西浜ともに海洋レクリエーションのメッカとして、海水浴をはじめ、ビーチスポーツの拠点となっています。また、ライフセービング活動の基地にもなっています。
江ノ島へ行く地下道
弁天橋のモニュメント「雲の形」
14:15 片瀬江ノ島駅 ゴールしました
Google マイマップで作成
SUUNTOのGPSデータ使用
4-61 片瀬江ノ島駅コース コースタイム
経由地 | 距離m | 累計m | 総h | 所要h | 見学h | 着t | 発t |
---|---|---|---|---|---|---|---|
片瀬江ノ島駅 | 0m | 0:00 | 12:25 | ||||
①境川 | 0:01 | 0:01 | 0:00 | 12:26 | 12:26 | ||
②龍口寺 | 1000m | 1000m | 0:22 | 0:13 | 0:08 | 12:39 | 12:47 |
③仏舎利塔・展望台 | 0:22 | 0:00 | 0:00 | 12:47 | 12:47 | ||
④常立寺 | 400m | 1400m | 0:31 | 0:07 | 0:02 | 12:54 | 12:56 |
⑤片瀬山公園 | 1100m | 2500m | 0:49 | 0:17 | 0:01 | 13:13 | 13:14 |
⑥江ノ電 | 1:01 | 0:12 | 0:00 | 13:26 | 13:26 | ||
⑦満福寺 | 1100m | 3600m | 1:14 | 0:11 | 0:02 | 13:37 | 13:39 |
⑧歩道沿いの植物 | 1:28 | 0:14 | 0:00 | 13:53 | 13:53 | ||
⑨小動(こゆるぎ)神社 | 300m | 3900m | 1:29 | 0:00 | 0:01 | 13:53 | 13:54 |
⑩湘南海岸 | 1:41 | 0:11 | 0:01 | 14:05 | 14:06 | ||
片瀬江ノ島駅 | 1400m | 5300m | 1:50 | 0:09 | 14:15 | ||
2020/7/29(水) 曇 | 5300m | 1:50 | 1:35 | 0:15 |
4-61 潮の香りの中をタブノキに囲まれた寺社を巡って の感想
第4エリアの最後は江ノ島周辺です。朝の藤沢市天気予報では曇時々雨になっていました。平日とはいえ、この時期にしては人手が少ないと感じました。片瀬江ノ島駅起・終点ということは当然江ノ島にも行くと思いきや、コースルートに江ノ島は含まれていません。そのため午前中に江ノ島散策を済ませてから、このコースに入りました。
龍口寺では工事関係者の車が境内に停まっており、上にいく階段の場所がよく分りませんでした。境内から見える五重塔へは何とか回り込んで行けました。ところが、その上にある仏舎利塔への案内は見当らず、あきらめてしまいました。
このコースにも義経に関係するお寺があります。満福寺には弁慶が書いたという「腰越状」の下書きが保存されているそうです。義経と弁慶の石像がありました。
後半の国道134号線沿いは関東ふれあいの道神奈川県コース5稲村ヶ崎・磯づたいのみち
で2016年1月10日に通っています。
以上です。
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鵠沼海岸駅~藤沢本町駅 栗平駅~五月台駅






















































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